Vol.113 2011ワクワク楽しい経営日記パート6 ~時間は誰のもの (医院見学)~
今回は、時間管理のお話し。私たちの医院には、日々多くの患者様が訪れます。
本当に、有難いこと。一般の医療機関と違い、歯科の場合、一人一人の診療時間が
長い場合が多いです。また、処置の内容により、診療時間は大きく変わります。
そのため予約を取り、効率の良い診療、待ち時間の少ない診療を心がけています。
急患や初診の方がお越しになった時、一時的にではありますが、待合室や、診療室が
込み合うことがあります。
しかし、かといって私たちの医院は予約制だから、今日は予約が全て詰まっているから
急にお越し頂いても診療することは出来ませんと、お断りするわけにはいきません。
とはいっても、どんどん受け入れていくと、予約の患者様をお待たせすることになり、
予約の意味がなくなります。
いつも、ジレンマ。いつも、悩み所。どうしたら予約通りに来て頂き、そして
飛び込みの患者様でもあまりお待ち頂くことなく、スムーズに治療を受けて頂けるのか、
そして、10ある治療台も空くことなく、効率良く稼動させられるのか。
よく、ミーティングで話し合っています。もちろん、これだという名案、解決策は
見つかりません。しかし、時間に限りがあり、一人一人が時間は大切であることを
自覚するだけでも、スムーズな診療が出来ると思っています。
大切なことは、診療中、今がどのような状況なのか意識すること、周囲に気を配ること、
予約状況を気にすること。時間を大切にすること、与えられた時間を有効に使うこと。
そのため、今の予約状況や待時間が診療中、リアルタイムで見られるような
システムを導入していこうと決めました。今ある、予約システムを使って。
ということで、私たちの医院の予約システム、「ピスケスアポ」の生みの親であり、私の師でもある、
博多のつきやま歯科、築山雄次先生、そしてリアルタイムピスケスを自ら名付け、
効率の良い予約システムを確立している、同じく博多の花田歯科クリニック、
花田真也先生の所に、2010年1月19日見学に行ってきました。
花田先生は、貴重なお昼休みにも関わらず、院内システムや受付のピスケスアポの
使い方など、詳しくお話を聞かせて頂きました。症例検討会にも参加させて頂きました。
週4日、継続してやられているからこそ、ここまで出来るのだと実感しました。
そして、つきやま歯科は、約5年ぶりの見学。初めてつきやま歯科を訪れた、
あの感動が再び甦りました。5年前と何一つ変わることのない、つきやまワールドに、
改めて、感銘を受けました。
つきやま歯科を見学中ほとんど、歯を削るタービンの音がしませんでした。
あるのは、訪れる患者様や働くメンバーの笑顔と楽しい会話。私たちが目指す、
スマイルアンドコミュニケーションが、あふれる医院です。
時間が緩やかに流れている、患者様のためだけに費やされているそんな印象を受けました。
「時間を意識して下さい」と言い続けるだけでは、効果重視、売上至上主義的な考えと
とられる恐れがあります。
そのためにも、時間をきっちり管理しながら、患者様とスタッフが強い信頼関係で
結ばれた、理想的な診療をしている医院を、メンバーに見て頂くことが、大切であると
思います。言うのではなく、見本を見せる。ただそれだけでいいのです。
今回の学び 私たちが目指す理想像を見せることで、メンバー一人一人が輝きます。