Vol.110 2011ワクワク楽しい経営日記パート3 ~私(みんな)が悪い(緊急ミーティング)~
今回は緊急ミ-ティングでの、学びと気づきについてのお話し。
日々診療していると、本当にいろんなことが起こります。
2010年10月4日に起きたアクシデントはあってはならないこと。
しかし、どんな不慮な出来事からも有難い学びと気付きが
あります。ヨリタ歯科らしさを、改めて実感出来た事例報告です。
医院に一番に来るのは、もちろん、院長である私。いつものように、
医院のセキュリティを解除。そして、パソコンを立ち 上げ、医院全体の
水の回路を制御している、電子弁を開く。その後は、院長室に入り、
郵便物や、メール、日報などの チェックをしていました。
今日は、朝から、あいにくの雨。かなり、降っていました。約10分たった頃、
聞こえてくる雨音が何か違うと気付いた。正確には、聞こえる方向が違うのです。
水漏れ、まさかそんなことはない!
急いで隣の感クリルーム(コンピューター室)のドアを開けると、なんと、床が一面水びたし。
シンクの蛇口から、勢いよく水が流れ、流れが悪い排水口からの排水量を超え、
シンクからあふれた水が床一面に、あふれ出していたのです。
今まで、見たこともない光景。急いで水を止め、その足で、2階の診療室へ。
そこには、目をおおいたくなるような光景。すでに水は、診療室全体に広がっていました。
私が聞いた雨音は、2階診療室天井から雨のように、床下に落ちる水の音だったのです。
傘をささないと、歩けないような状態。
1階に広がらないよう、診療室あるタオルを全て使い、大急ぎで、水をふき取ることに。
その間も、天井にたまっている水は、どんどん、私に降り注ぎました。
最初はまるで、雨の中で床を拭いているようなもの。
しばらくは、床に広がる水かさは減ることはありませんでした。
私一人では、どうにもならないので、タオルをしぼりながら、とりあえずメンバーに連絡。
約40分、一人での作業。何百回、タオルしぼりをしたでしょう。
途中から腕力がなくなり、腕がふるえだしました。あとは気合!!
「神は、この試練を与えることで、私に何を学ばそうとしているのだろう。」
その言葉が、私の頭をぐるぐる回り続けていました。
そうしていると、メンバーも集まり出しました。人が増えれば、スピードも増します。
何とか全員の協力のもと、朝の診療はスムーズに行うことが出来るまで、回復しました。
水もれの一番の原因は、前日の夜、水の栓をしめた後、感クリルームで、
残業をしていたスタッフの一人が、水を使うために、蛇口を開いた。
しかし、水が出なかったため、開いたままで閉めなかったこと。だから、私(当事者)が悪い。
しかしその前から、排水の流れが悪かったことは、感クリメンバーは、知っていた。
水道工事をしていれば、この事故は起こらなかった。だから、私(感クリメンバー)が悪い。
外は、雨。院長室、感クリルームとも扉は閉められていた。
しかし、細心の注意をしていれば、もっと早く気付けたかも。だから、私(院長)が悪い。
早朝だから、医院には私以外誰もいない。連絡しても、つながらない。
スグに、駆けつけられない。そのため、十分な対応が出来なかった。
だから、早く来られなかった、私(メンバー一人一人)、悪い。
お昼のミーティングで、この件についてヒヤリハット(報告)を受けた時、口々に出た言葉。
それは、「私が悪い」。普通なら、「私には非がない。」「私だけのせいではない。」と
責任逃れの言葉が出ることが多い。でも今回は、皆が反省。
全ての出来事や問題は、誰か一人が原因、誰か一人が、引き起こしたものではないのです。
どんなことが起こっても、皆で反省し、解決していける組織が、出来つつあること、
この件を通し、実感することが出来ました
今回の学び 思わぬアクシデントを通じ、メンバー一人一人が輝きます。