Vol.74 2009ワクワク楽しい経営日記パート15 ~役職が人を変える~
私は今後も、新しい医院をプロデュースしていこうと思います。
といっても、「私のもとでパートナー医院を経営したい。」
「ずっと共に夢を追い求めたい。」という、有難い人に出会えばの話ですが。
ただ収益を上げるためだけの医院を作ることはありません。
そこには、大義名分が必要です。
パートナードクターが熱く自分の思いを語る。
そしてその思いにメンバーが共感し、そこで働きたいと手を挙げる。
そんな開設時のドラマが必要です。
分かりやすく言えば、医院を開設する上で最も大切なことは、
ここを訪れる患者様、働くメンバーに喜んで頂きたいから。
「こんな医院なら、ずっとお付き合いしたい」
その言葉を、他の誰よりも聞きたいのです。
そのため、立地・内装・コンセプトに、とことんこだわります。
そして、歯科医院をいくつか新規開設して、一番分かったこと。
一言で言い表すと、
『 役職が人を伸ばす 』
No3~No5ぐらいの、若手勤務医の先生でも、
「ぜひ今後、医院のトップとしてやってみたい」と、
心から思えば大抜擢で、開設者(院長)として、全ての権限を委譲します。
絶大な信頼と期待をかけ、
それに見合う役職、地位、立場を与えることで、
人はその務めを全うしようと、最大限努力します。
期待される以上の結果を出そうと、
信じられないくらいに、集中します。
その中で、技術はもちろんですが、経営能力、
すなわちリーダシップや人を輝かせる人間力を、
自ら身につけるようになるのです。
過去、武藤先生、永井先生、大林先生、森山先生皆そうでした。
始めは「とてもじゃないが、私には無理」
「ヨリタ歯科では当たり前だったことが、何故こんなに上手くいかないのか」
「私は、リーダーシップ能力がないのでは」
「今までいかに守られていたか、よく分かった」
数多の困難を乗り越えて、人は成長していくものなのです。
始めから上手くいくことは、ありません。
そして、私たちの若手勤務医の先生にも、
ヨリタ歯科クリニックでの守られた環境で、あと2~3年ゆっくり学ぶのがいい先生、
本人は気付いていないのかもしれませんが、
いい環境があればスグにでも独立するのがいい先生もいます。
要は、それを見極めること。
いざという時、右肩をポンと押してあげること。
そして、いかなる状況でもサポートし続けること。
それが、私の役目であると思っています。
人に合う役職(ステージ)を作るため、情報収集が欠かせません。
全員が納得する形で、人の配置を行い、ふさわしい役職を作ること、
その役職が持つ使命と役割を、明確にすることが大切です。
今回の学び 人は育てたように伸びる。