Vol.63 2009ワクワク楽しい経営日記パート4 ~リーダーシップ論~
私が思うリーダーの役割とは。
一言で表せば、部下を成長させること。
そしてそのことが、自分の喜びになること。
ある医院での話。
診療中の忙しい時。
カウンセリングルームで、資料作成をしているスタッフがいました。
その時、いかにも忙しそうに、しかも
「何をやっているんだ、こんな忙しい時に」という表情で、
上司が一言、「出来るだけ、アシストに付いて下さい」とだけ言ったなら。
最高のチームが出来るでしょうか。
人がどんどん、成長するでしょうか。
この忙しいときでさえ、カウンセリングルームで、
やらないといけない仕事があったのでは。
それを認めてあげるだけで、いいのでは。
「大切な資料を作って頂き、有難う。大変でしたね。」と。
リーダーの役割は、指示を出すのではありません。
相手の立場を、認めてあげること。
部下が成長できないのは、上司が部下を成長させない
行動をとっているから(もちろん自分では分かっていませんが)。
最高のチームワークが出来ないのは、チームワークが出来ないように
上司が行動しているから(もちろん自分では、チームワークを作ろうと
努力しているのですが)。
答えはいつも、シンプルなのです。
そしてスタッフのリーダーは、チーフ。
私たちの医院のチーフは、5年以上の勤務経験があります。
チーフ(リーダー)として医院全体を見るためにも、
ある程度の勤続年数は、必要であると思います。
また、役職も衛生士であるほうが、メンバーの支持も得やすいと言えるでしょう。
しかし、チーフ(リーダー)として支持されるには、勤続年数や、
職種だけではありません。
その人自身の魅力が、大きいのではないでしょうか。
すなわち、
・部下の意見を、時間をとってでも耳を傾ける。
・自分に非があれば、素直に認め謝る。
・部下のことを、いつも考えている。
・部下の成長が自分の成長であると、心から思っている。
・院長の間違いを、正せる勇気を持っている。
・部下の要望を、院長にしっかり伝える。
・しかも、決して出しゃばらない。
・いつもは、縁の下の力持ち。
・メンバーを、陰で支える。
そして、チーフ(リーダー)になる前も、なった後も、
他のメンバーへの対応は全く何も変わらない。
そんなチーフ(リーダー)がいる医院の院長は、幸せ者でしょう
私は、本当に幸せ者です。
今回の学び 部下がどんどん伸びる上司になろう。