Vol.61 2009ワクワク楽しい経営日記 パート2 ~学び~
ヨリタ歯科クリニックは、開業以来約10年間は、ドクターは私1人でした。
メンバーも、4~5人。
歯科診療所では、一般的な規模です。
その頃は、1日40人~50人の患者様を診療させて頂いていました。
日々忙しくはありましたが、一生懸命診療に没頭。
充実した日々を、過ごしていました。
患者様に対する姿勢は、今もあの頃も全く変わっていないと思います。
今ももちろん、仕事は楽しんでいます。
診療している日は、誰よりも忙しく働いています。
やはり、患者様と直接お話しすること、
多くの患者様の笑顔に出会うことが、何より嬉しく思います。
元気が出ます。
しかし今は、経営者としての仕事が増えています。
すなわち、強固なチームワーク作り。
そのため、一人一人にやりがいや夢を与えること、これが最も重要な仕事になっています。
しかし今でも私には、出来ていないことがたくさんあります。
次々、課題が与えられます。
その都度、自分の未熟さを知り、もっと成長しなければ、とつくづく思います。
人が集まるのも、人が離れるのも、
人が輝くのも、人が色あせるのも、
人が伸びるのも、人が伸び悩むのも、
全て、自分のせい。
自分が、引き起こしているのです。
全ての原因が私にある以上、私が成長していく必要があります。
変わる必要が、あります。
自分の心に、素直になれる人になります。
自分に、嘘をつかない人になります。
人を、心から愛する人になります。
歯科医師になって、21年。
経営者になって、17年。
これからも、学び続けます。
今年は若いドクターの先生方と診療終了後、またはお昼休みに
症例検討をしています。
その時、何故このように考えるのか、この治療方針で行くのか、過去の私の体験談、
例えば、勤務医時代何を考え、行動し学んだかを話しながら、
分かりやすく説明しています。
今の私と、勤務医の先生とは、年齢も離れ、立場や抱えているものも違います。
同じものを見ても、同じ物差しで測ることは出来ません。
今の私があるのは、過去の私があったから。
いろんなことに、今積極的にこだわっているのも、過去の苦い経過があったからこそ。
「あんな辛い思いは、もう2度としたくない」
「あんな悲しい経験は、ゴメンだ」
その思いが、なまけ者だった私を、ここまで変えたのです。
認めたくないですが、人は理性だけでは動きません。
苦痛と快楽という、感情(本能)で動きます。
その中でも、私は苦痛から逃れたい一心で、今まで、突き進んで来たように思います。
その時のエピソードや体験談を、「これが私の人生を変えた」
「あの出来事が、今の私を作っている」と、たんたんと、
しかし熱く話すようにしています。
過去何を学んだか、そしてその学びを、どのようにプラスに転じさせたのかを、
話すようになりました。
それが、治療方針にも現れてきます。
そして何より、私の過去の経験談を、
真剣に聞いてくれるドクターが周りにいること、私は幸せものだと思います。
今回の学び 過去があるから今がある。そして経験者は語る。