Vol.7 理想の自分を求めて パート5 ~私の夢が実現する日~
こんにちは。ヨリタ歯科クリニック 寄田幸司です。
それでは、私の運命を変えた、親友の手紙をお読み下さい。
「ヨリタマニアの皆様、はじめまして、山田豊和といいます。
私はヨリタ君の中学校、高校時代の同級生で、高校3年生の時は
3年9組で同じクラスでした。
私はその後、大阪大学歯学部を優秀な成績で卒業し、
現在堺市にて歯科医院を開業しています。
自分で言うのも何ですが、結構ハヤッテいます。ハッハッハッ。
実はもう25年も前の話なので、詳しくは憶えていません。
まあ、私には大したことではありませんので。
あ~確かにあの時、ヨリタ君に岡山大学歯学部の願書を渡したのは私です。
そうです、あの願書はもう私には必要ないと思ったので。
何故って?イヤ~共通一次試験の結果が良かったので、
ワンランク上の大学を受けることにしました。
放課後、教室を出ようとした私の前に、偶然ポッカリと大きな口を開け、
夕日を見ながら、窓越しに一人たたずむ、親友のヨリタ君がいました。
声をかける雰囲気ではなかったので、たまたま持っていた願書をその口、いや、
間違いました、その手に渡しました。もちろん、励ましの言葉も添えました。
だって親友ですから。え~なんだっけなぁ~
『明日の来ない今日はない、今を精一杯生きることが大切だぞ』
こんな感じでしょうか。
今思えば素直なヨリタ君は、私のあの言葉をワラをもすがる思いで信じていたのでしょう。
根がマジメですから。
え~最後に歯でお悩みの方は親切丁寧、そして親友思いの堺の山田歯科へ
是非お越し下さい(チョット遠いですが)」
それがどうもあの空白の二時間の真相のようです。
ですから今でもあのエリート歯科医師の山田君には頭が上がりません。
我に返った私の手には、しっかり夢の片道切符(願書)が握りしめられていました。
そして私はその足で職員室に向かいました。
そして吹っ切れた気持ちで、
「先生、岡山大学を受けようと思います。どうでしょうか?」
担任の貝谷(カイタニ)先生も
「そうか、一次試験の成績はあまり良くなかったみたいだな。
しかし、岡山大学なら合格ラインだ。先生も応援するぞ」
そう力強く言ってくれたのを、はっきり憶えています
(その言葉が私を後押ししてくれました)
そして納得の上で受験することになりました(ある一つの行き違いを除いて)
それは小さな行き違いでしたが、将来を考えれば全く違う人生が待っていました。
それは歯学部と、工学部建築学科の違いです
(先生はもちろん工学部を受けると信じていました)
私はこれは何かの縁、神様のおぼし召しかと思い、乗りかけた舟、
素直に歯学部を受験しました。
これは誠に私の優柔不断さ、イイかげんさ、行き当たりバッタリ、
良く言えば臨機応変、変化自在とでも言いましょうか。
あまり深く考えない得な性格(?)が成せるワザかもしれません。
今回の学び
持つべきものは友。