【離乳食】〜舌の動き編〜
こんにちは。
赤ちゃん歯科チーム、歯科衛生士の岩切です。
前回の記事では、
【唇を閉じてゴックン】とするところが、
離乳食初期の目標であるとお伝えしました。
この時の目標は、
ただ食べ物を【丸呑み】して飲み込むだけでしたが、
【中期】や【後期】なってくると、
【舌を使って食べ物を潰したり、咀嚼の手助けを行う】動きも
できるようになってきます。
【中期】の時は、
舌を上下に動かせるようになるので、
舌と上顎に食べ物を挟み込み【押しつぶして】から、
唇を閉じて、ゴックンとできるようになることが目標になります。
食材も、舌で潰せるものを選択します。
私たち大人が舌で潰せるものと言っても、
赤ちゃんの舌はまだ発達途中段階なので、目安としてはお豆腐くらいの硬さを
目安にするといいと思います。
この辺は、実際に【離乳食教室】などでも、
硬さの体感などもしてもらいますので、またお問合せくださいね。
そして、【後期】になると、
舌を左右に動かせるようになります。
舌が左右に動かせることで、食べ物が左右に移動できるようになります。
ということは、
食べ物を左右の奥歯に移動させることができるようになるので、
【咀嚼】の始まりを促せるようになります。
この時、身体の動きとしては、左右に体重を乗せながら移動する
【ハイハイ】の動きができていることが目安になります。
また、この時期は、奥歯が生えてはいないので、
咀嚼と言っても、【奥の歯茎で押しつぶす】動きを学んでいくことになります。
奥歯が全て生えそろい噛み合うまでは、大体3歳前後くらいまでかかることと、
大人とは歯の生えている本数や大きさも異なることから、
大人と同じものではなく、少し柔らかめを選択すること、
■葉っぱ、海藻などのペラペラしたもの
■弾力のあるもの(こんにゃく、いか、かまぼこなど)
は避けたり、調理に工夫が必要となります。
こちらも【離乳食教室】でお伝えしたり、
当院の管理栄養士から、【栄養相談】で詳しく聞くことができますので、
是非お問合せくださいね。
こうやって、離乳食とは
【自分のお口を身体や食べ方を通して発達させていくこと】を学ぶ時期となります。
だから『食べない』ことを、焦らなくても大丈夫。
どうして、今は食べられないのか?
そこには、色んなヒントが隠れています。
赤ちゃん自身が出してくれている、そのヒントを是非一緒に見つけていきましょうね。
<赤ちゃん歯科チーム 衛生士 岩切>