メディア情報

[’18/3/14] パドクター

毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?
連載しています。

 

  

 

2017年の10月から当院の副院長 入江先生と、小児歯科担当医の森山先生
交代で、連載していくことになりました。

皆さん、よろしくお願いいたします。

今回も、森山先生です。

タイトルは、「歯の予防」 です。

 

ワクワク楽しい予防歯科ってなあに vol.152

 

こんにちは。ヨリタ歯科クリニックの森山知子です。

前回、むし歯の原因には、三つの要素「細菌(ミュータンス菌)」「糖分」「歯の質」が
大きく関わっているという、お話をしました。

このことを踏まえて、今回のテーマは、むし歯の予防法です。

特に、乳幼児期のむし歯の予防を中心にお伝えします。

例えば、もしもお口の中にミュータンス菌がゼロであれば、理論的にむし歯は
発生しません。

実は、産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に、ミュータンス菌は存在しません。

一体、どこから菌がやって来たのかというと、お母さんやお父さんなど
赤ちゃんの世話をする人の、お口からです。

唾液を介して、ミュータンス菌が感染して、赤ちゃんのお口に棲みついたのです。

ミュータンス菌は、歯に棲みつく性質があるため、お子さんのお口にミュータンス菌が
感染しても、歯がないときには、とどまることができません。

しかし、歯が生えていれば、ここぞとばかりに定着図るのです。

そもそも、お母さんやお父さんのお口にいるミュータンス菌が少なければ
赤ちゃんに感染する菌の量は、少なくなります。
したがって、ご出産されるまでに、お母さんはもちろん、お父さんも歯の治療を
きちんと済ませ、正しいケアをしていくことが、理想です。

しかし、すでにお子さんのお口に、多くのミュータンス菌感染がある場合
どうすればいいのでしょうか?

冒頭に書いたように、ミュータンス菌は、むし歯になる原因の一要素です。

ミュータンス菌の伝播=むし歯になるわけでは、ありません。
それ以外の要素に気をつければ、むし歯のリスクも下がります。

 

では、二つ目のむし歯要素である、「糖分」についてお話します。

ミュータンス菌の栄養素となるのが、糖分です。

乳児期は、砂糖を摂る機会はほとんどないはずですが、一歳を過ぎての授乳は
おっぱいの糖分で、むし歯になる可能性があります。

寝かしつけながらの授乳や、だらだらと不規則な授乳は、むし歯のリスクが
高まります。

歯の健康を考えると、一歳過ぎには卒乳したいですね。

幼児期から与えることが多い、ジュース・乳酸菌飲料・スポーツドリンクなどには
多量の糖分が、含まれています。

また、アメやチョコレートなどのおやつを、好んで食べることもあるでしょう。

これらのおやつ・飲料は、まったく摂らないことが難しければ、
「一日一回だけ」「食べたら歯磨きをする」
などのルールを決めておくと、むし歯のリスクも軽減されます。

むし歯になりやすいのは、一日に何回も糖分を摂ることです。

ダラダラとおやつを与えることは、やめましょう。

 

三つ目の要素、「歯の質」については、歯の再石灰化を促すフッ素を取り入れることが
歯質を強化する、確実な方法です。

かかりつけの歯科医院で、定期的にお口の管理や、フッ素塗布をしてもらいましょう。

定期的にフッ素を塗ることによって、歯質を強化するだけでなく、ミュータンス菌の
発育阻止効果も、期待できます。

 

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