Dr.ブログ

炭酸飲料を飲みすぎると歯は…

みなさんこんにちわ。

歯科医師の安岡です。

yasuoka

この前患者さんでお口の中を拝見するとむし歯にはなってないのですが歯の周りが少しお椀のようにくぼんでいる状態が確認できました。よくよく患者さんのお話を聞いていると…

「いつもよく飲まれてる飲み物はありますか?」

「そうですね~、炭酸飲料を飲んでそのまま寝たりしますね。」

この話を聞いて今の患者さんの歯の原因がわかりました。

そうです、炭酸飲料です!

歯はPH5.5以下で表面が溶け出します。

炭酸飲料はだいたいPH2.2~3.4くらいです。これは溶けます。一分間炭酸飲料に歯をつけていると表面は溶けます。

酸性のものでも歯は溶けます。たとえば酢やオレンジなどのフルーツなども酸性です。

しかし酸性のものをとっているだけで歯が溶けていたらみなさんの歯はすぐ溶けてなくなってしまいます。
実は唾液がお口の中のPHを中和する能力があります。しかしその中和力が低い人や唾液が少ない人は歯が溶けるリスクが高めなのかもしれません。

これを防ぐのに有効なことは

①酸性飲食物の摂取後は水やお茶で口をすすぐ
②軟化した歯が削れるのを防ぐため、摂取後30分は歯磨きを控える
③デンタルガムやフッ素入りの歯磨き剤で歯質を強化する―などを勧めている

です。

あとは嘔吐をくりかえしたりするのも歯が溶ける原因になります。
炭酸飲料はおいしいと私も思いますし、よく飲みますがそのあとのケア次第で今後歯が残るかどうかが全然変わってくるのでみなさんも気にしてみてはいかがですか?

この歯が溶けるのは酸蝕症といってネットで検索してたりもできるのでしてみてください!

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