院長ブログ

[’18/1/22] 一人称童話 『桃太郎』

先日、感動クリエーター 新谷さんから、こんな本がありますと手渡されました。

それが、コレ。

一人称童話シリーズ Vol.1
『桃太郎が語る 桃太郎 ~ぼくは鬼がこわいと思いました~』
発行所 株式会社 高陵社書店
定価  1000円+税

 

本文の文章は、全て桃太郎が語る一人称
絵も、桃太郎が見た目線で描かれています。

ちょっと、不思議な感じです。

物語の終わりには、こんなメッセージが。

 

◎キミが桃太郎なら、
◎どんな桃太郎?

たとえば、桃の中から生まれたとき。
いつもの村をたびだつとき。
こわい鬼とむきあったとき。

キミならどんな気もちだろう。

なき虫、おしゃべり、わらいじょうご、おこりんぼう。

キミが桃太郎なら、一体どんな桃太郎だろう。

読んでいるキミが、本当のしゅじんこう。

桃太郎のふくをきたつもりで、いろんな場面のいろんな気もちを

アレコレそうぞうしてみよう。

そしてなき虫な桃太郎や、おしゃべりな桃太郎、

自分だけのお話をじゆうに考えてみよう。

(※(株)高陵社書店 発行  一人称童話シリーズ Vol.1『桃太郎が語る 桃太郎』より引用)

 

そして、さらに制作スタッフからのメッセージ。

 

ご家族の方へ。先生方へ。

 

もしあの童話の主人公が自らの口で語ったら。

その額にカメラをつけたら。

1人称童話は、スタンダードな昔話を「主人公目線」でえがきなおすシリーズです。

視点が変わると自ずと浮かび上がるのは主人公の胸の内。
1人称童話は、まなざしと気持ちの絵本と言えるかもしれません。

実のところ、本書の語りは「例文」に過ぎないとも考えています。

なぜなら主人公たちの感覚や感情にコレという正解はもちろんなく、
むしろ読み手の数だけ個別に、奔放にそれぞれのイマジネーションが存在するからです。

まずは読んで、眺めて楽しんでもらう。

そして、子どもたちなりのオリジナルの「心」を想像してもらう。

さらにできれば、その「心」をとっかかりに、自由に物語を創ってもらう。

そんな風に楽しみ方を広げてもらえれば、制作者一同、望外の喜びです。

ひとつの物語が、子どもたちの豊かな滋養となりますように。

 

制作スタッフ一同

(※(株)高陵社書店 発行  一人称童話シリーズ Vol.1『桃太郎が語る 桃太郎』より引用)

 

そう、読者である子供たちの想像を、無限に膨らませる物語として、
日本の童話の代表である桃太郎を、選んだのです。

 

今は、本を読む子供たちが少なくなり、テレビやゲームなど一方的な情報の中、
多くを考えることなく、時間を過ごしていることが多いように思われます。

その意味では、この本を何度も読むことで、子供たちは今度は桃太郎ばかりではなく
他の登場人物の立場に立って、考えてみようと思うようにもなることでしょう。

1人称童話シリーズは、『Vol.2 シンデレラが語る シンデレラ』
『Vol.3 浦島太郎が語る 浦島太郎』もあるようです。

 

  

 

ご興味のあるあなたも、是非手に取って下さいね。

 

<いろんな視点が、たくさんある   寄田 幸司>

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