感動とは
昨年、名古屋でNo.1デンティストクラブ主催の、講演を行いました。
その時は、ジョイント講演でした。
そしてお相手は、(有)ドラマティックステージ代表 自称感動プロデューサー、 平野秀典さんでした。
平野さんは、10年の演劇俳優の経験から、演劇とマーケティングを融合させた、 「ドラマティック マーケティング」を実践しています。
そんな平野さんの講演からヒントを得て、「スマイル&コミュニーション」という ポスターを作り、院内に掲示しました。
その内容は、なぜ私が、受付を単なる受付ではなく、スマイルクリエーターと名付けたのか、スマイルクリエーターとは、どんな職種なのか。ポスターは、来院される皆様へ、わかりやすく御理解して頂くためのものでした。
そして私からあなたへのメッセージ
楽しいから笑顔になるのではありません。
あなたの最高の笑顔に出会うため、私たちが笑顔でおもてなしします。
笑顔と笑顔の共感、私たちは大切にしています。
そんな思いが伝わり、今日平野さんが新たに出版した本 「お客様の感動を設計する ハッピーエンドのつくり方」ダイヤモンド社で、ちらっと紹介して頂きました。(P41~45 全文 )以下抜粋
お客様は感動を「共有」する共演者
私が専門とするフィールドは、「感動」というかなり多くの職業に役立つ分野ですから、 業界を越えて様々な企業や団体の方から招待を受けて、 セミナーをさせていただいています。
先日は、歯科医の先生が集まる会員制の倶楽部で、講演をさせていただきました。
意外ですか?
確かにこんな会話は成り立たないですね。
「ちょっとは医者に行ってくるね」
「え? 歯医者さん! いいな~ 感動しに行くんだ!」
という会話はありえませんね。
だから、いいんです。
歯医者さんの受付や待合室で、とちょっと嬉しい体験や、 感動を覚える何かがあったら、評判になりませんか?
私のセミナーの中では、笑顔について今までと違った切り口で表現します。
腑に落ちた人は、さっそく実践を始めます。
セミナー後、ある歯科医院では、セミナーから得たインスピレーションから、 次のようなポスターを医院の待合室に貼ったそうです。
-スマイルアンドコミュニケーション-
あなたが始めて当院を訪れた時…… 様々なシーンで私たちは、あなたを笑顔でおむかえします。 そのわけは 嬉しいから笑顔になるのではありません。 笑顔を作ることで嬉しくなるのです。 日頃どんなに忙しくても、私たちは笑顔を絶やすことはありません。 しかし あなたの笑顔と楽しい会話に触れることで 笑顔を取り戻します。 あなたの笑顔にであうこと、私たちの最高の幸せです。 |
ポスターには、4人の受付嬢の笑顔の写真が貼ってあるそうです。
とっても伝わりますね。
お客様を、攻略する相手でも、囲い込む対象でも、神様でもなく、一緒に問題を共有し、 解決する「共演者」と思えたとき、お互いの心の中に「共感」という感情がうまれます。
心理学用語で言うと、「ラポールが取れている」と表現されている状態になります。 でも現実には、共演者になり得ないようなお客様もいるではないか?
残念ながらいると思います。
しかし、私たちは、お客様を選ぶ事ができます。
切り捨てるのではなく、選ぶのです。
「理想のお客様」というイメージは、はっきりとしていますか?
扱っている商品やサービスを提供して、感動を共有するとしたら、
どんなお客様と「共演」したいかという質問です。
何も考えないと、お客様というのは「3人称」のイメージです。 つまり、「不特定多数のその他大勢のお客様」になります。
理想のお客様がはっきりしてくると、お客様は「2人称」になってきます。感動の共演者である仲間に対して語りかける言葉は、「3人称」でつくった言葉とは、 明らかに変わってきます。
語りかける言葉は、「メッセージ」という形で発信ができます。
2人称で発信したメッセージは、磁石のような効果を発揮し始め、 お客様や協力者という共演者を引き付けてきます。
このマジックは、実際に私自身も体験したのですが、 本当に不思議なシンクロニシティー(意味のある偶然)が立て続けに起こるようになります。
魅力的な共演者との出会いから、さらにメッセージが魅力的になり、
より魅力的なお客様が、まわりに集まってくるのです。
類は友を呼ぶ法則が実在することを、確信せざるをえなくなります。ここで私が感じたこと。
歯科医院は、ただ単に歯を治療するところではない。
歯科医院は、そこに集まる人に夢と希望を与える所(舞台)だと思っています。
このため、来院者と私たちは、その舞台での「共演者」ということになります。
共演者だから、幕が下りたとき(目的が達成されたとき)、お互い「共感」します。
手に手を取って、今までの努力と頑張りを認め合い、 喜びを分かちあうことが出来ます。
そこには、感動が生まれます。
また、人を感動させるチカラのことを「感動力」と平野さんは名付けています。
私は、常に「感動力」を高めたいと思っています。
なぜなら、あなたに感動を与えることで、 私自身も感動するからです。
感動が生まれる歯科医院から、 感激そして感謝の言葉があふれる医院になります。
本に私たちの医院が紹介されているという、たった1枚のポスターから生まれた、 思いがけない感動、 今私は感謝の言葉でいっぱいです。