歯科豆知識

『歯周病』と関連の大きいその他の病気2

歯周病』と関連の大きいその他の病気として
“糖尿病” “心臓病” “脳卒中” などについて
主に紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

中には、驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は『歯周病』との関連が指摘されている全身の病気は
まだまだ他にもたくさんあります。

今回もその一例をご紹介させて頂こうと思います。

今回のテーマは『肝臓』
脂肪肝や肝炎、肝硬変から肝臓ガンに至るまで、
その影響は多岐に渡ります。

肝臓といえば、“肝心”という言葉にもあるように、
人間が生きていく上で、大変重要な臓器のひとつですね?
その肝臓の病気とも『歯周病』は実は大いに関連しているのです。

肝臓』といえばお酒・アルコールとの関連のイメージが強いかもしれません。
しかし、実はアルコールをほとんど摂取しない人でも発症し、
脂肪肝になるのが
非アルコール性脂肪肝炎です。

このタイプも、脂肪肝から肝炎、肝硬変、そして肝臓ガンへと進行する可能性があります。
脂肪肝は自覚症状がほとんどなく、このタイプはアルコールなどが原因でないため
思い当たることもなく、知らないうちに脂肪肝になっているケースも多いそう。

無理なダイエットとリバウンドを繰り返すことで、
肝臓に負担がかかることが一因となったり、
男性の場合も成人の約3分の1が脂肪肝で、
うち1〜2割がこの非アルコール性脂肪肝とも
言われますが、発症までの詳しいメカニズムは解明されていません。

この非アルコール性脂肪肝炎の患者は、健康な人と比べると
歯周病菌を持っている割合が4倍の約52%と非常に高く、
半数以上が歯周病菌を持っていたという調査結果もあります。

また肥満状態のマウスに歯周病菌を与えると、
3ヶ月後には肝臓が平均で1.5倍の大きさに肥大し、
肝炎が悪化するそうです。

そこで、患者に対して歯石を除去したり抗生物質なども応用して
歯周病の炎症を抑える治療を行ったところ、
平均で3ヶ月後には、肝機能の値がほぼ正常になったということです!

歯周病治療で肝機能も正常になり、肝炎の予防にも役立つなんて、
すごいと思いませんか?

ますます
お口の健康を保つことが、全身の健康のために大変重要である。
と言えそうですね!

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