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歯石って良いの?悪いの?

こんにちは 山口です。 ?

この写真は、0歳の娘の歯に付いた、歯石を取っているところです。

恥ずかしい話、10年近く歯医者をやっていますが、0歳児にこんなに歯石がつくとは全く知らず、衛生士の妻が慌てて歯石を除去しているところです。

(実際の臨床では、0歳児のお口の中を見る機会があまりないものでして…)

 

さて、その歯石について、皆様はどのくらいご存知でしょうか?

「歯石は歯周病の原因」と聞いたこともあると思いますし、もしかしたら「歯石がある人は虫歯になりにくい」ということも、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

そもそも歯石とはなんでしょう?

 

簡単に言いますと、お口の中の汚れ(プラーク)が、唾液中のカルシウム成分と結合して、石灰化したものです。スカスカな軽石みたいなイメージです。

それ自体は悪い物ではないですが、その周りに汚れがたまるため、結果歯周病が進む原因となってしまいます。

これだけ聞けば歯石は、百害あって一理なしに思えます。

 

しかし、ここからが面白い所なんですが、歯石がてきやすい人=唾液にカルシウム成分か多い人は、歯が虫歯になったときも再石灰化しやすい=虫歯ができにくい。ということでもあるのです。

 

歯の再石灰化にはカルシウムが必要ですが、唾液中のカルシウム濃度には個人差があります。つまりカルシウムが元々多い人は、それがプラークに働けば歯石となり、初期虫歯に働けば再石灰かとなる訳です。

 

ということで、歯石が多い方、悲観することはありません。そのような方は歯磨きさえしっかりやれば、実は虫歯になりにくい方だったりします。

そんなポテンシャルを持っている方なのです。

 

しかし歯石はプラークが原因なので、歯石が多い=歯磨きが上手くできていない、という事は間違えありません。また歯石は放置していても消えないものなので、気が付いたら歯医者さんでしっかりお掃除してください。
山口?

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