顎の太い神経と血管
こんにちは、歯科医師の安岡です。
今回の話は顎の中に走る下顎管の話です。
?下顎管(かがくかん)は下顎骨に存在する管で、下歯槽神経、下歯槽動脈、下歯槽静脈が中を走行するもののことです。
この下顎管は診療の時にどういう風にかかわりあってくるかというと…
顎の骨の中の神経や血管なのであまり歯の治療には関わりなさそうですが、じつはよくかかわってきます。
どういうときにかというとまずは親しらずを抜くとき。この時に一番気をつかいます。たまに親しらずが真横に生えていたりしたときにその根っこが骨の深い位置にある下顎管に近いときはとても慎重になります。
もし治療中に触ってしまったりすると麻痺したり、大出血する可能性もあるからです。
なので下顎管と近いときはヨリタ歯科ではCT断層撮影をして親知らずと下顎管との位置を確認します。
あともう一つは合わない入れ歯を長期間装着していた場合に起こる骨吸収です。持続的な合っていない入れ歯の刺激により骨がくぼんできてそれがすすむと下顎管が見えたりするとそれにより麻痺がおこったりします。
これは親知らずを抜くときよりもやっかいで、なかなか治療が難しいケースが多いです。もし骨がなくなってきていてもお食事をするために入れ歯は入れないといけないですし?麻痺がでてしますと大変です。
みなさん入れ歯をいれてて顎がピリピリするや、違和感がでてきたなどという症状がでてくるようでしたらヨリタ歯科まで気軽に相談してきてください。?