唾液って素晴らしい!
こんにちは。
歯科医師の田中です。
12月に入り、寒い日も多くなってきましたね。
今日は、お口の健康を守るためには唾液がとても重要な働きをしているので、
唾液の役割について、皆さんにお話したいと思います。
唾液は、一日に1.0~1.5リットルぐらい出ています。
就寝時は、日中に比べて分泌が抑えられるため唾液の働きが低下します。
また、年齢やストレス、服用薬などの様々な理由で唾液の量は変化します。
そんな唾液には、お口の中を健康に保つため色々な働きをしてくれるのですが、
その役割とは・・・
①消化作用
唾液に含まれる消化酵素(アミラーゼ)が、でんぷんを分解して、胃で消化されやすくなる。
②保護作用
ネバネバするムチンという成分が、の内側の粘膜を様々な刺激から守る。
③洗浄作用
唾液で、食べかすや細菌を洗い流す。
④抗菌作用
抗菌作用を持つ成分(ラクトフェリン、リゾチーム)などが、お口の中の細菌の増殖を抑える。
⑤緩衝作用
食事により、酸性になったお口の中を中和する
⑥再石灰化作用
お口の中の細菌などが出す酸から、歯の表面が溶けるのを防ぎ修復する。
⑦味覚促進作用
食べ物の成分が唾液に溶けると、味を感じやすくなる。
このように、唾液はお口の中でとても重要な働きをしています。
唾液が少なくなってしまうと、虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。
普段の歯磨きに加えて、唾液の分泌を促すようにしましょう。
唾液の分泌を促す方法としては、唾液腺のマッサージが効果的です。
やり方は、耳の前の頬の辺りを指3本くらいでクルクルとマッサージしたり、
親指で顎の下から舌の付け根を押し上げるようにマッサージをすると
唾液腺が刺激されて唾液が分泌されます。
簡単なのでテレビを見ながらや、お風呂でゆっくりしている時にしてみてくださいね。
あとは、こまめな水分補給もするようにしましょう。