院長ブログ

[’08/10/5] 研修レポート

私たちの医院では、新人ドクターを対象とした院外研修制度があります。
今回、神田先生1週間院外研修を受けて来ました。
研修先は、鹿児島市にある、よしどめ歯科医院(院長 吉留英俊先生)
期間は、9月8日(日)~13日(土)の一週間。

そして先日、研修レポートを提出して頂きました。
レポート用紙に、9ページ
本当に多くのことを、学んできました。
やはり大切なのは、学ぶ姿勢です。

見学で大切なのは、見える所ではなく、見えない所でを見ること。
何故、このシステムがあるのか。
何故、ここまでこだわるのか。
その本質を、見ることが大切。

その後自分に振り替えて、何が出来るか考えること、そして実行すること
大切ですね。

以下は、研修レポートの抜粋です。
ご興味のあるあなたは、是非お読み下さい

はじめに

ゆめはんな歯科(ヨリタ歯科)ではスタッフのスキルアップのための
相互研修支援組織に参加しています。
全国各地の歯科医院と提携して自分たちのスキル、人間性の向上のために
役立てようとする画期的なシステムです。

今回、このシステムの第1陣として院外研修に参加してきました。
数ある研修施設の中で僕が選んだのが鹿児島のよしどめ歯科です。
僕が学びたいと思っている最先端のインプラントや

審美歯科の治療を意欲的に行っています。
近年インプラントは噛めるだけではなく、いかに天然歯と同じように機能し、
かつ美しくあるかが求められるようになってきています。
そんな患者様からの要求に答えるようにならなければならない、
こたえたい一心で参加しました。

正直、気持ちだけで全く知識や技術が伴っておらず、
相手にしてもらえないのでは...と不安を抱えての参加でした。

前日、鹿児島のホテルでは必死になって持参した本を読み返し、
よしどめ歯科のホームページも何度も読み返しました。
少しでも知識を上乗せし認められたい、受け入れられたいそんな思いでいっぱいです。

1日目の学び

① 気持を汲み取る
見学者だけでなく、初めてくる患者様、スタッフは何らかの不安をかかえて来られます。
そんな人の気持ちを汲み取って何を考え、実行できるか。

② 自分自身に自信をもつこと
自分の治療に絶対的な自信を持つことが、患者様の不安の解消につながり、
自身がなければやりとおすことができないと感じました。

③ 仕事以外の自分
人生を楽しむことができなければ仕事も楽しくならない。

2日目の学び

① カウンセリングシステムの充実
何度もカウンセリングを行い患者様に情報を提供してお互いに
相談しながら治療を進めていきます。
すべてを採用することは不可能ですが、普段の会話から情報をより多く吸収し、
提供していきたいです。

② 知識の共有
ドクターだけが知識を持っていても十分に患者様に伝わりません。
院内で知識を共有してより多くのひとが効率的に情報を提供できるようにしていきます。

3日目の学び
① 夢を共有すること
自分たちに医院に夢を持ち、みんなで共有すること。
こういう医院にしたいというビジョンがスタッフ一人一人に
聞いてみることが良いと考えています。

② こだわりを持つこと
小さなこだわりの積み重ねが大きな結果につながります。
今、日常行っている治療をとことんこだわって行っていくこと
が技術の向上につながると確信しています。

4日目の学び
① 技術は患者様に提供するものであって、そのためにスキルアップする。
医療に携わる人間として技術は自己満足のためにあるのではなく、
患者様に還元するためにあるものであることを再確認することができました。

② スタッフへの対応
いかに気持ちよく仕事ができるか、仕事の中にいかにやりがいを
持てるように提供していくかを考えることができました。

③ チームワーク
困っている仲間がいるときに助け合えること。
ただ仲良く楽しくだけではなく、患者様や医院にどのように貢献できるかを
考えることができること。

5日目の学び
① 技工士との連絡
技工士さんとのコミュニケーションをしっかりとることで、
個々のレベルアップにつながり、患者様により良質の医療を提供することができます。
また、自分自身のレベルアップのためにも優れた技術を
持っている人と付き合うことが必要だと感じました。

6日目の学び
① 仲間
同じ業界で、同じように悩み、学んでいる仲間がいることに気づけたこと。

最後に
今回の院外研修での目的は技術やシステム等の知識を学ぶことでした。
しかし、結局もっとも自分の心に響いたのは歯科業界という小さな世界で
頑張っている医院、その中で僕たちと同じように成長しようと志を持って、
働いている仲間がいるということです。

診療終了後、スタッフみんなが参加して送別会をしてくれました。
みんなで焼肉を突きながらわいわいがやがやしながら楽しいひと時を過ごしました。
最後によしどめ先生の奥さんからは薩摩焼の食器、スタッフからはメンバー一人ひとりの
メッセージが大仏の頭のブツブツに書かれた寄せ書きを頂きました。

画用紙を切って作られていて、よくよく見ると鹿までいます!
いったい、この色紙を作るのにどんなに労力や時間がかかっただろう?
手間暇かけて作ってくれた人たちと心温まるメッセージを
くれたメンバーの気持がうれしかったです。

帰りの飛行機の中でメッセージを読んでいると、本当に来てよかった!
ここにきて学べたのは技術やシステムだの知識だけではなく、
私たちの医院とこんなに離れた所にも、歯科医療を良くしていこうとする、
私たちと思いを一緒にする仲間がいるということだったのじゃないか?と感じました。


こんなメッセージを頂ける神田先生は、本当に幸せものですね

 <神田先生がうらやましい 寄田幸司>

 

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