院長ブログ

[’09/4/29] 自分であり続けるために その③

前回に引き続き、今回も田坂広志さんの著書
自分であり続けるために』から、“奇跡の一瞬”。

奇跡の一瞬

ある映画でのラストシーン。
65歳で人生の終わりを迎えた主人公が、
家族や友人たちを前に、呟きます。

  この人生も、振り返れば、一瞬であった。

人生のはかなさに対する、こうした感懐は、
映画だけでなく、文学や、手記においても、
多くの人々によって、語られています。

我々の人生は、長くとも、100年。
地球の歴史は46億年。
宇宙の歴史は137億年。

その悠久の時間から見るとき、文字通り、それは、
「一瞬」と呼ぶべき時間です。

しかし、そのことを思うとき、
我々は、一つの真実に気がつきます。

この宇宙の片隅の、この地球の片隅で、
一人の人間が、一人の人間に出会うとき、

それは、その「一瞬」と「一瞬」が重なる「奇跡」の一瞬。

その真実に、気がつくのです。

そして、そのとき、我々は、初めて、知るのです。

「深い縁」

その言葉の、本当の意味を、知るのです。

今私たちは、仕事という縁があって出会い、そして共にに同じ時間を過ごします。
時には辛いこと悲しいこと、耐え難いこともあるでしょう。

しかしここで紹介されたように、「深い縁」があって結ばれていることの意味を知れば、
全て受け入れることが、出来るハズ。
本当に有り難いことです。

4月に入ってからも、就職希望の方から、
有り難いメールや、お問い合わせのお電話が入ります。
人が足りているかどうかでなく、まずはきっちりお会いして、
お話(面接)させて頂きたいと思っています。

そしてその中で、運命的な「深い縁」があるならば、
共に同じ「一瞬」を、過ごすことが出来ればと願っています。

この広い宇宙の、しかも137億年の時を経て、出会ったのだから。

<深いご縁を大切にする 寄田幸司>

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