院長ブログ

[’09/6/23] うえまち新聞

大阪市中央区天王寺区を中心に、無料配布されている、フリーペーパー「うえまち」
私たちのパートナー医院である上本町ヒルズ歯科クリニック
院長永井美也子先生が、連載を行っています。

タイトルは、「豊かなライフスタイルを提案するニューコンセプト歯科ってなあに?⑳」。
内容は以下の通りです。

 

今回は、糖尿病と歯の関係についてお伝えします。
厚生労働省のH19年度の調査から、糖尿病が強く疑われる人は820万人、
糖尿病の可能性を否定できない人が1050万人と
成人の5~6人に1人が糖尿病または糖尿病発症前状態といえます。

世界の糖尿病患者の10分の1が日本人とも言われています。
糖尿病には多くの合併症があります。
実は、お口の中も例外ではありません。
お口の中の4つの変化

感染への抵抗力が低下します。
むし歯も歯周病も細菌感染によっておこります。
悪化しやすいので、十分な抗菌薬の投与や洗浄が必要になります。

傷の治りが悪くなる

慢性歯周炎と糖尿病は強い関わりがあります。
糖尿病が歯周病のリスクになります。
逆に、歯周炎が糖尿病のリスクになるとも言われています。
1型2型糖尿病共に、5年経過すると歯周炎が悪化する。
血糖コントロールが不良な2型糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べ、
歯周炎のリスクは2.9倍というデータがあります。

お口の中が乾燥するため、むし歯になりやすい
ツバには、初期むし歯を治す力、お口の中を自然にきれいに洗い流す力があります。
お口の健康を守るために、3ヶ月に1度の健診をお薦めしています。
しかし、糖尿病の方は、前述のようにお口の中が変化しているため、
さらに短い間隔で、健診を受けられることをお薦めします。
血管合併症を予防するためにも、HbA1cが6.5未満であれば、
良好にお口のクリーニングを行うことができます。

歯周病を進行させる原因は、歯周病菌以外にも前回お伝えした喫煙や、
今回お伝えした糖尿病等の全身疾患、その他にも歯ぎしり等があります。
多くの原因が絡み合う複雑な病気です。
むし歯より、治療も予防も困難なので、早くからの定期的な健診をお薦めします。

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 <寄田幸司>

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