今回講演して頂いた3人の先生は、どなたもとても話が上手で、
すばらしい内容で、あっというまの5時間に感じました。
そのような3人の先生のお話の中で共通していたキーワードは
「助ける」という事でした。
僕は「助ける」という言葉を使う時、「~してあげる」という
無意識の上から物を言う気持ちがありましたが、
池間哲郎先生は、ボランティアの精神として相手を尊敬し、
“あげる”のではなく、感動をもらったからやるのだと、
そして“あげる”のではなく“わける”のだと話されていました。
私自身歯科治療を振り返り、患者さんから「ありがとうございました」と言われた時、
ついつい治してあげたという、上からの気持ちになっていないかと反省しました。
また、鍵山秀三郎先生は、助けるためには忍耐心、謙譲心、善悪、勇気が
必要であり、そのためには心が穏やかでなければならない。
その方法として、そうじの大切さを話されていました。
人がやらない事をまず自分がやる。その事によって譲りあう心が生まれ、
心が教育されるのだと感じました。
つまり、“助ける”という言葉の響きの良さだけで取り繕っても、
内面が伴わなければ意味がないという事だと思います。
そして鍵山先生は、「本物とは主義と行動が一貫している人だ」と話されていました。
この言葉を胸に、明日から患者さんに接していきたいと思います。
今日はチャリティ講演というセミナーでしたが、とても貴重なお話をたくさん
聞かせて頂きました。
まずお1人目の鍵山先生の講演は「掃除道」
掃除の大切さについて教えて頂きました。
環境をきれいにする事が心をおだやかにするという事、
私達は日々患者様をお迎えする時、
きれいな整ったチェアへお通しする事が大切という事を承知しているつもりですが、
先生の講演では掃除する道具にまで気を配るという事でした。
確かに患者様から見える所はきれいでも
見えない所まで配慮するという気持ちは欠けていた様に思えます。
掃除の中にも無駄がない、すべてに行き届いているという事が仕事の効率、
患者様に快く過ごしていただける重要な事だと学ぶ事ができました。
次の池間先生、原田先生の講演では、「心」のあり方についてお話して頂きました。
人は人によって支えられ、人を愛するからこそ命が生きていく。
今回のチャリティの目的でもある震災復興。
東日本大震災では本当にたくさんの尊い命が奪われたという事。
目を覆いたいと思う現実がつきつけられ、その中で今私達ができる事はなにか。
先生方は、私達が一生懸命生きて真剣に生きている姿を見せる事だと
話されていました。
講演が始まる前、東北地方太平洋沖地震で
被災された方々へ“シンサイノハナ”という
花びらにメッセージを書かせていただきました。
私に出来ることは、このメッセージや義援金の募金、
節電などと、とても微力ですが、その他にも何か
出来ることはないかと考え、行動するきっかけにしたいと思い
今日の講演を聞かせていただきました、
鍵山先生の講演の中で、
「仕事には誰の仕事でもない仕事があり、
その仕事を自分の仕事としてとらえ実行出来る人が成功するのだ」
というお話がありました。
このお話を聞いて、私はまだ入社したばかりという甘えもあり、
指示されたことしか出来ていない自分に
とても反省しました。
誰もしたがらない場所の掃除をされている鍵山先生の
お姿を拝見し、つい誰かがやってくれるだろうと
思ってしまうことから、目を背けてはいけないと考えさせられました。
池間先生からは、被災地の方々や、アジア途上国の方々の
映像を通して、命の尊さや感謝の心、
一生懸命生きることの大切さを、どんな辛い環境でも
懸命に生きる方々の姿から学びました。
池間哲郎先生と、原田隆史先生のお話では、
心づくりや人格について教えて頂きました。
一生懸命生きることがボランティアになると
おっしゃられていました。
人は人格を土台にし、能力を発揮する。
どれだけ仕事(能力)があったとしても、
人格が伴っていなければ、自立した人間ではないということ。
心を使い、きれいにし、強くし、整理をし、広くすることが
心づくりであり、強くするには、清掃・奉仕・エコ活動で心が強くなる。
東日本大震災では、私達が一生懸命生きている姿を
見せることが大切なんだと気付かせていただきました。
震災復興チャリティー講演会で、まず最初に講演なさった
鍵山先生は、心に残る事をたくさんお話して下さいました。
「世界に何十億の人がいて、その人々の共通していえること。
それは、一人では生きていけないということ。」
人生のいろいろな場面でいろんな人がそれを学んでいるはずだけど、
何かがなければ助け合わない、協力しない、
そんな悲しい事はないとおっしゃっていました。
確かに、今日本は一つになって助け合いをしているけれど、
震災がなければそんな事がなかったかもしれません。
また、「代受苦」人の苦しみ悲しみを代って受けとめてあげれば
その人の悲しみはなくなり、喜びが増えると教えていただきました。
ヨリタ歯科では、掃除をして下さっているので
スタッフは素敵な環境で楽しく仕事ができるんだなと感じました。
部屋の汚れは、心の乱れなどと言われますが、本当にそうだと思いました。
ヨリタ歯科の見えない気が汚れないように努めていきたいと思いました。
池間先生、原田先生の講演も本当に素晴らしく、涙してしまう場面もありました。
三人の先生方の共通して言える事は、
自分一人で生きているわけでない、
助け合いの中で生きているというだと思います。
だから、常に周りにいる方に感謝の気持ちをもって、
生活していかなくてはいけないということや、
時間を大切にし、精一杯生きていこうという気持ちになりました。
震災復興チャリティーの講演会ということで、
最初は震災のことについてのお話だけだと思っていましたが、
三人の先生方の素晴らしいお話が聞くことができ、
本当に感動いたしました。
またこのようなセミナーに参加させて頂き、本当にありがとうございます。
今回のセミナーは、鍵山先生・池間先生・原田先生がお話してくださいました。
私が特に心に残っているのは、鍵山先生のお話です。
震災を通じ、「災難は悪いことも良いこともある」と
おっしゃっていましたが、私には理解できませんでした。
「良いことって何?」と。
世界には70億人もの人々がいますが、共通の欠点がある。
それは、「一人では誰も生きていけない。」
そのような欠点があるから、みんなで助け合うのだ。
と熱く語られているのを聞き、疑問が問けました。
災難があり、お互い助け合ったとき、
何かの達成感・乗り越えた自分への自信、
助けてもらった人への感謝の気持ち・絆・団結力、
たくさんのことを学び得られると思います。
そのことがきっと「良いこと」なんだろう。と分かりました。
助け合うには、やりたいことも言いたいことも
我慢しなければならないときだってあります。
しかし、乗り越えたとき、必ず頑張って良かったと思えるはずです。
そして、これは私が今セミナーで一番感動した言葉です。
「代受苦」、この文字だけでは意味が分かりませんでした。
その意味は、「人の代わりになって、自分が苦しみを受ける。
そうすれば誰かの苦しみがなくなり喜びに変わる。」です。
本当に本当に感動しましたし、そのような人間になろう!!と
決意いたしました。
素晴らしい言葉です。
また、池間さんが用意してくださっていたVTRを見て
涙が止まりませんでした。
貧困なアジアの人達のVTRでしたが、健康で好きな物も食べ、
家族と暮らせ、職場があり、好きなことができる私達は
本当に幸せものだな。と痛感しました。
そのことに本当に感謝しなければなりません。
池間さんが、最大のボランティアは、
「自分が一生懸命、真剣に生きること。」とおっしゃっていました。
だから私は毎日、もちろん時には落ち込むこともありますが、
「代受苦」を忘れず、一生懸命過ごそう!!と新たに決意しました。
これまであまり歯科以外の講演会へは行っていなかったので、
どんなものか、想像もできませんでしたが、
今日本当に本当に参加して良かったと思っています。
このような素晴らしい機会を与えて下さった皆様に、
本当に感謝しています。
今回の講演会に参加して、人生観が変わったと言っても過言ではありません。
鍵山先生の講演から、家の掃除はもちろん、
医院の掃除、まわりの掃除、気付いたらその都度やっていこうと思いました。
「誰の仕事でもない仕事を私の仕事として捉え、精一杯行うこと」の
大切さに気付かされました。
池間先生のお話からは、「日本人としての誇り」
「勇気と愛と感謝・感動」
「最も大切なボランティアは自分自身が一生懸命生きること」
目を覚まされました。
誰だってスーパーマンじゃなくて、みんな同じ人間、
弱い心もあるし、すぐ困難なことから逃げ出したくなる。それは皆一緒。
でも生きるために必死に働き抜くアジアの子供たちの姿を
見せてもらって、一生懸命生きることの大切さを教わりました。
こんな恵まれた環境にいるのだから、それに感謝し、
自分ができることを精一杯やっていこう、そう決めました。
原田先生のお話からは、「教育・人格・心づくり」の大切さを学びました。
まだ私は社会人としては新人の部類に入りますが、それでも、
教育されるだけでなく、教育にも携わっていこうと思いました。
全ての先生方に共通して感じたのは、日本の危機的状況において、
それぞれが、自分のできることを精一杯実践されていること、
それを皆へ訴え、啓蒙していること、日本を、人を愛している、ということでした。
そして、驚いたことに、いずれのお話も院長の考えと通じるものがあり、
そういう考えのもと、現在教えていただいているという事実に気付きました。
本当に有難いことです。
|