今日も、新人研修レポートが私の元に届きました。
今回は、SRP、指導内容はこんな感じ。
1.SRPをはじめる前に
*モディファイドペングラスプ法
①第4指(固定指)を第5指(小指)と第3指(中指)で縦に挟むように
支えることを基本として、手を作っていく
②スケーラーを親指と人差し指で挟むように持ち、
中指もスケーラーの上に乗せて支える
2.患者のポジション
上顎:下顎の咬合平面が床と垂直
下顎:上顎の咬合平面が床と垂直
*術中は手を清潔に保つため、出来るだけ背板で調節する
3.術者のポジション
*正しい姿勢を保ち、自分の体を守ること
*正しい椅子の座り方
①ヒップをしっかり奥まで入れ密着させる
②ウエスト部分はこぶし1つくらいあけ、背中を自然に伸ばす
③椅子の高さを合わせる
④膝の角度は約90度、骨盤の幅くらいに開く
⑤靴底をピッタリつけ、足先はやや外側に開く
⑥肩を下ろす
4.手技の基本
<スケーラーの動かし方>
*ロッキングモーション
・アウトサイドロッキングモーション
・インサイドロッキングモーション
①ニュートラルのポジション
②手の甲を外側に揺らす(前腕の筋肉の外転を意識する)
③手の甲を内側に揺らす(前腕の筋肉の内転を意識する)
・インサイドツイストロッキングモーション
①手の甲を内転させながら手首の内側を絞り込む
手首だけをひねるのではなく、肘を外側に引っ張るようにする。
*ドロッピングモーション
①肘と腕の筋肉の動きに連動して手首を落としていく
肘をひもで引っ張られているようなイメージで動かす
手首だけをカクカクと落とすのではなく、
腕全体の動きでドロッピングしなければならない
5.マネキントレーニング
* 7~4 頬側面(遠心偶角から近心中央まで)
・術者のポジション:バック
・患者のポジション:左をむいてもらう
・左手:第2,3指で頬粘膜を挟んで排除し、他の指で顎を支える
親指を咬合面におき、スケーラーの第一シャンクを固定する
・右手第四指:顎外固定(頬骨の上)
・スケーラー:G#11(大臼歯)
GA#11(臼歯)
遠心偶角 モーション:インサイドドロッキング、インサイドツイスト
ストローク:水平、斜め
頬側中央 モーション:インサイドドロッキング、インサイドツイスト
ストローク:縦 (水平、斜めのケースもある)
近心中央 モーション:ドロピング
ストローク:縦
*指導していただいとこと、自分の課題
・スケーラーの持ち方
指全体ではなく、指先で把持する。固定は第4指、5指で行う。
中指が落ちてスケーラーの下に来ないように注意する。
スケーラーを長く持ちすぎない。
手のひらで生卵をかかえるような丸い形を維持する。
・患者のポジション:頭をあげる(下顎位)
・術者のポジション:1時
・常に第一シャンクと歯軸を平行にすることに意識をおく。
・スケーラーのトゥ先だけを使うのではなく、カッティングエッジ全体を使う。
・スケーラーのヒールが浮いてくるくせがある →歯面を傷つける
点ではなく、面をしっかり添わせる。
・ドロッピング:指先、手首に力が入りすぎている。
→肘に力を入れ、肘で引くようにする。
スケーラーがねてきたらおこす。
・ヒールが浮いてきたらなおす、スケーラーがねてきたらなおす等、
自分で気付いて、直していくようにすること。
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そして以下は、参加者の感想です。
ご興味のあるあなたは、お読み下さい。
私はスケーラーの把持も基本的な形でできていません。
中指と親指のふくらみがなく、指先で把持できないのは、
指の力がないからだと思います。
そして、手首も硬く、しなやかに動いていません。
これから指トレをしっかりして、指の力をつけ、
手首もしなやかに動かし正しくスケーリン把持
できるようになりたいです。
そして肩にものすごく力を入れてしまっているので、
肩の力も抜いてできるようにしたいです。
私はSPR中、固定指が離れていて、
歯面に対して点接触になってしまっていました。
実際、模型で行ってみると、上手に動かせず、
集中してしまうと、スケーラーの把持がおかしくなったり、
変に力が入っていました。
上手く動かせない、スケーラーの把持がおかしくなる
というのは、指のトレーニング不足だと感じました。
今日ドロッピング、ロッキング、ツイストと
3つのモーションを学んだので、指導してくださったことを
意識しながら練習し、1日でも早く上達できるように頑張りたいです。
まだ自分は指の力がなく、固定も甘いなと感じました。
まだまだ指のトレーニングをし、スケーラーの動かし方も
体で覚えるように、モーショントレーニングを
していきたいと思います。
固定指に沿わせる小指がフリーになっている場合があるので、
意識付け、それでも変わりないようなら、一度薬指と同じ場所に
グローブの指を入れ、悪い癖を直していきたいと思います。
初めてのマネキン実習で、慣れない手の動きや、指先の力の入れ方が、
とても難しく感じました。
特に指先に力をいれ、スケーラーを指先だけで持つことが難しく、
日々の指のトレーニングが本当に重要だと思いました。
なので指の輪のトレーニングをもっとしっかりするようにします。
ドロッピングモーションの動かし方も苦手なので、
肘から引く練習をして、体で覚えるようにします。
また、シャープニングも自分でテスティングをして
出来ていないところに気付き、研げるように、しっかり練習します。
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?<いよいよ本番 寄田幸司>