●この本を読むことで得られた自分への気づき、学び
・春から新社会人として就職してみて「学生と社会人のギャップ」、「私が思っていたのとは違う」
「私には向いていない」「楽しくない」など、主人公の未来と仕事に対してのモチベーションが
似ていて、重なる部分が多く、読みやすかったです。
ミライの先輩チーフである望月の「目の前のやるべきことから逃げ続けることじゃなくって、
目の前にいつもあるんだけど、やりたくなかったり、面白くないかもしれない『やるべきこと』
に全力で取り組むこと」という言葉が、心に響きました。私はまだ歯科衛生士として始まった
ばかりで、これからどうなっていくか分からないのに、大して頑張ろうとせず、弱音ばかり
吐いて楽な道に逃げようとしていたと、改めて気付かされました。
・この本の中では「最初に大変な思いをしていた方が後に楽になる」という言葉が、ありました。
今、覚えることがたくさんあり、正直大変だと思うことがあります。モチベーションを上げる
ためにも、心にとめて、頑張りたいと思いました。この本の中では、仕事の価値観が重要視
されていました。「何のために仕事をするのか」の考えは、人それぞれでありますが、「患者さん
をもっと幸せにするため」「将来の自己成長のため」「医院を良くするため」の3つをバランス
よく考える事が大切だと分かりました。
・私がこの図書を選んだ理由は、今後カウンセリングを学ぶうえに手助けになると考え、選びました。
この本の筆者は、歯科医院の院長ですので、歯科医院の例を多く取り上げており、患者様の
不安を取り除くためには、患者様に寄り添って聴くことが大切であると述べています。
話をする時、話の内容も大切ですが、それ以上にこの人と話したいという気持ちが大切であり
話を始める前の距離を縮めることが出来るのだと思いました。
・この本を読んで、まず最初の不安の理由はコミュニケーションにあるのかもしれないという一文に
感心を持てました。自分が患者さんの立場に立った時、悩みや不安を抱えて来て、何が不安なのか
悩みなのか、じっくり聞いてもらうことで不安な部分が少なるなくと考えます。
気になる所、痛い所を治療する事が歯医者の仕事でなく、患者様の不安を和らげることも仕事
だと思いました、また共通点を見つけることで安心感を与えるという文は、とても納得できました。
DCとして、カウンセリングに行くことがあるので、コミュニケーションを取ることはかなり
大切なので、しっかり意識していきたいと思いました。
・『同業者だけが競争相手だと言う時代は終わり、お客さんはすべての会社を比較する』と
書かれているところで、あることにハッとした。それは、初診カウンセリングの出来で
ヨリタ歯科の印象が左右するということ。また、診療室への案内時の笑顔と治療中の気遣いの
言葉や、バキュームの扱い、ドクターとの会話、物音、最後の感謝の言葉…これらは患者様に
とって印象に残る場面、場面であること。初診の気持ちを忘れないでいようと思った。
・この本を読んで1番自分の中で気づき、学びになったなと思うことは、「おもてなし」と
「サービス」の違いです。「おもてなし」も「サービス」も、「人に喜んでもらう、良い
気分になってもらう」という結果に繋がるし、自分の中では「ほぼ同意義」という認識でした。
自分のこれまでの考え方が一新されたようで、大変印象的であったと同時に、「表も裏もない
心で見返りを求めない気配り・行動」の難しさを感じました。「これだけしたから、少し
見返りがあっても良いよね」とか、「ありがとう」って言われたい!と思ってしまう心が
自分の行動の中にわずかながらに隠れていて、どちらかというと「サービス」近い行動を
取っていたのです。ですが、もっと深く考えると、それは「誰かのため」のものではなく
「自分自身のため」の行動なのかもしれないな、と思う部分もあり、この本に出会うことで
自身の行動について考える良い機会をもらえたなと思いました。
●この本から学んだことで実践することを、1つ以上
・この問題から何が学べるか?という自分への適切な質問の実践。
感謝の気持ちを常に持ち続けること、自分の可能性を常に自分を信じてあげること。
・まずは、5年後の自分を明確にし、紙に書くなどして、整理したいと思います。
そのあと、今何をすべきなのかを具体的に考えたいと思います。それと同時に
何のために仕事をするのかを考えようと思いました。
・本文では、情報を発信するよりも、聴くことが大切だと述べられていたため
私も患者様の声に耳を傾け、聴くことを大事にしていこうと思います。
・患者様が不安に感じている事を、しっかり聞き出す。
「他に気になっている事はないですか?」など聞いて、1つ聞いたから終わりではなく
全部聞くようにする。
・初診カウンセリングで患者様の悩みをしっかり受け取り、正確にシートに記入する。
この時、患者様に『話を丁寧に聞いてくださる医院』という印象を持っていただく
ために表情をよく観察し『うなづき・あいづち・励まし・繰り返し・言い換え
感情の反映・要約』の傾聴技法を組み込んでいく。
・相手の立場に立った声かけ。例えば治療の時間が長かった時や、形成等で口を長時間
開けて頂く必要があった際等は、帰り際「長い時間お疲れ様でした」と患者様にねぎらい
の言葉をかける。
●実践した結果・感想・反省点
・研修項目でテストをし、先輩から許可をいただいたもの、「時間があまりないのに
私がしたら時間を押してしまい、迷惑をかけてしまうから」や「また失敗するのが
怖い」などが理由で積極的にいけれませんでした。まだ積極的になれたとは言い切れ
ませんが、経験させてもらううちに、最初の頃失敗していたものがようやく成功し
自信へと繋がりました。失敗した際、自分への適切な質問の実践もしましたが、何より
先輩方の適切なアドバイスの力が大きかったです。
1つ成功すると次のできないことが見つかり、くじけてしまいそうになることが多い
ですが、感謝の気持ちを常に持ち続け、自分の可能性を常に自分を信じる気持ちで
いると精神的に強くなれた気がしました。
・5年目の自分を紙に書いてみると、今やるべきことがたくさん見えてきました。
朝の診療が始まる前に、練習をしたり、先輩にアドバイスを求めたり、自分で行動を
起こすことが大切だと実感しました。
・今後初診のカウンセリングができるようになったとき、今よりももっと患者様の話を
聴くことができるように頑張りたいです。患者様にまた話したいと、思ってもらえる
ようになりたいと思いました。
・実践したことで、最初はどこか警戒心のような、どこか壁を感じた方も色々話して
下さるようになり、その際は心許してもらえたのかなと嬉しくなりました。
学生の時、心理学を専攻していて、話を聞くことの重要さは理解していましたが
実践に移してみたのは社会人になって初めてでした。そのため、コミュニケーション
を取ることで自分がどこまで不安を取り除けているのか、正直分かりませんが
心許して頂けているなと、感じた時はとても嬉しく思いました。
・初診カウンセリング後、2人の先輩から「詳しく書いてくれてありがとう!」と
言っていただけました。患者様の「気になる」「痛い」という気持ちの理由を深く
知ることにより、応急処置ができ、喜ばれて帰られる患者様を見て、嬉しく
思いました。
・「自分がこの人の立場だったら、今どんな言葉をかけてほしいだろう?」と考えながら
患者様と接するようにしていると、患者様から「ありがとう」や笑顔に出会うことが
増えたように思います。その「ありがとう」や笑顔に出会うことでもっともっと
「喜んでもらいたい」と思い、行動するおもてなしの連鎖が、自分の中で生まれている
のを感じました。
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