院長ブログ

[’18/1/30] ユニバーサルマナー検定3級合格

先週の土曜日の午前スマイルクリエーター(受付)の森本さん
ユニバーサルマナー検定3級セミナー検定を、受講して頂きました。

 

検定3級とは(ホームページより引用)

ユニバーサルマナー検定3級は、高齢者や障害者への基本的な向き合い方や、お声がけ方法を学ぶ
導入のための講座です。

3級取得講座では、「ユニバーサルマナーとは」「人と人との違いを考えよう」「どんな人がどんな
ことに困っているのか」「代表的なお声がけ方法」など基本的な内容に加え、多様な方々の心理状況を
考えるワークを、行います。
ハードは変えられなくても、私たち一人ひとりのハートは今すぐに変えることができます。

 

カリキュラムは、以下の通り

●ユニバーサルマナーとは
●高齢者や障害者への向き合い方
●どんな人がどんなことに困るのか?
●各種マークの名称と意味
●困った時のお声がけ方法

 

 

セミナーでは、かなり有意義な時間を過ごし、多くの気付きと学びを得たようです。
そして、見事検定3級に合格しました。

ということで、以下は感想文です。

ご興味のあるあなたは、是非お読み下さいね。

ユニバーサルマナー検定3級を受講して

 今回は、ユニバーサルマナー検定3級のセミナーを受講させていただきました。
ユニバーサルマナーと聞いて、どのような内容か頭に浮かぶ人は、もしかしたら多くないかもしれません。
実際に私も、『高齢者や障害をもった方への適切な対応の仕方』くらいの知識しかありませんでした。

 実際に講習が始まると、講師の原口さんから『私たちの生きている地球には同じ人なんていない。
健康な私たちだって、血液型も国籍も、髪の色や趣味だって違う。みんな違っていて当然なんだ』という、
当たり前だけど、意識できていない部分を教えてもらいました。

その中で、ユニバーサルマナーとは『自分とは違う誰かのことを思いやり、適切な理解のもと行動すること。
誰もが身につけていて当然の知識である』ということを、教わりました。

今まで考えていた自分とは違うという人というのが、障害をもった方や体が不自由な方、高齢者など、
とても狭義であると、意識させられました。

 

 では、なぜユニバーサルマナーが必要なのか?

 私たちは、医療の現場で働いているので、毎日様々な患者様が来院されます。
その中で、車椅子の方やご高齢の方、耳の聞こえない方、様々な患者様のサポートができなければ
いけないから、きっちり学ばないと、と思っていました。

しかし、そうではありませんでした。
講習の中では、環境の変化・整備(バリアフリーなど)により、高齢者や障害をもった方が外で
生活し易くなったからこそ、そういったサポートが必要な人たちと触れ合う機会が多くなったことで、
昔以上に多くの人に、配慮していかなければならない世の中になったのだと教わりました。

その時、自分の医院だけでなく、生活している全ての環境で、私は他者に配慮できる人で
あっただろうか?と、考えさせられました。

 そういった環境の中、日本の配慮の仕方は非常に『おしい』現状にあるそうです。
それは『無関心か過剰か』のどちらかに偏っているということです。

無関心は文字どうり、我関せずという状態です。
一方で、過剰な対応というのは、少し私にも当てはまりました。
それは「大丈夫ですか?」と声をかけたり、車椅子の背中を押してあげなきゃいけない、
手話を使ってあげなきゃいけない、といった『〜してあげなきゃ』という行動です。

一見親切な行動にも思えます。
私もそう思っていました。

しかし、原口さん曰く、「大丈夫ですか?」と聞かれると、人は「大丈夫です」とつい
言ってしまって、自分でもできる!とサポートを断ることが多くなるそうです。
また、車椅子の人も、自分の慣れた操作があったり、聴覚障害の人も、実は手話が使えなかったりと、
人それぞれで求めているサポートが違うので、こちらの主観的なサポートだと、むしろ不愉快に
させてしまうことの方が、多いのだそうです。

これは、本当に驚きました。

自分が良かれと思ってしていた行動が、もしかしたら相手を不愉快にさせていたのかも、、、と思うと、
本当にありがた迷惑な行動だったと、反省しました。

 では、どのようにサポートの糸口を見つければ良いのでしょう?それには魔法の言葉がありました。

それは、『お手伝いできることはありますか?』この一言です。

まずは、求めていることを把握しなければ、適切なサポートは出来ません。
この一言で、相手が何を必要としているか知ることができます。
本当に簡単な一言なのに、今まで思いつきもしませんでした。

 ただ、この魔法の言葉を学んでも、恥ずかしくて言えなかったりすることもあります。
そんな自分がどうやって他者のサポートができるだろうか?と悩んだ時に、原口さんは、
知識があるだけでサポートできる事もあると、教えてくださいました。

例えば、オムツ台やオストメイト対応可能の多目的トイレが、自分の生活圏内のどこにあるか
知っているだけで、聞かれた時に教えてあげられる。
優先座席でスマートフォンの使用を控えるだけで、ペースメーカーなどの電磁波に対する不安を
とってあげられます。

ほんの少しの事ですが、『100点満点ではなく、歩み寄っていく姿勢、できることを
できる範囲で行う』、それが大事なんだと教えてくださいました。

 

 今回受講させていただいた、ユニバーサルマナー検定を通して、改めて人に対する
優しさとは何か?を、学ぶことができたと思います。

何か障害をもった人だけでなく、自分の周囲の様々な人に対して、もっとサポートできる
自分であるために、今回学んだことを生かしていきたいと思います。

そのためにも、皆んなが求めていることは何か?それを把握できる人、解決していける人に
なっていきたいと、思いました。

 


<お手伝いは、出来ることから少しずつ  寄田 幸司>

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