[’05/12/26]有給休暇の使い方
最近チーフから、有給休暇の使い方についての基準を明確にして欲しいという、 提案がありました。
本来、主任の許可を得れば、メンバーは自由に有給休暇を取れるようになっています。
私たちの医院では入社4ヶ月目から、年間12日の有休が認められています。 もちろん夏期、冬期休暇とは別で。
私たちの医院はメンバーの数が、来院数よりもいつも多くいます。常に余裕を持って、 人を採用しています。
また人材のレベルを下げないため、メンバーのほとんどが常勤です。
アルバイト、パートはほとんどいません。 ここでもかなりこだわりの医院であると思っています。
こんな状況ですから、有休は本人の意思で自由に取れるハズです。
“この日は取らないで“と制限することはありません。 “取りたい時に取れる“これが本来の有休です。
しかし、希望者が重なった時は、先に申告した人を優先させるか、
もしくはお互い話し合いを持って決めても、もいいでしょう。
問題なのは、権利だからいつ取ってもいいと勘違いしてしまうことです。
いつでも取れますが、1つだけ条件があります。答えは簡単。
来院する患者様や、他のメンバーに迷惑をかけないこと、ただこれだけです。
これはアワクレド(チームメンバーの信条)にも書かれています。
私たちは、チームワークを重視します。
例えば、スタッフのいないときは忙しいことが分かっています。
この時間に休むことは、他のメンバーおよび患者様に、
大変な迷惑をかけることになります。
チームメンバーは尊敬できる友人です。
友人が困っているときには進んで協力します。
これを守ることが唯一の条件です。 しかし、この条件が時として、守れていない事があるとのことで、
チーフより今日相談がありました。 しかし是非この問題は、メンバー間で解決して欲しいと思います。
一番は、来院する患者様、もしくはその日残されたメンバーのことを 最優先して考えるということです。
有給であれば、事前に判っていることなので、対応は難しいことではありません。
しかし、病気や他の予測不可能な事態などは、対応が難しくなります。
例えば、休日明けの月曜日、アポイントはすでにいっぱいです。
月曜日に公休の人が1人います。そしてその日にたまたま有休を使用する人もいました。
そんな時、あなたは風邪を引いてしまいました。 熱も高く、とても診療出来る状態ではありません。
朝一番に出勤出来ないことを、チーフ、院長に連絡します。 もしあなたがドクターや衛生士であれば、
予約の変更が必要になるかもしれません。
その時、あなたがヨリタ歯科クリニックのメンバーなら、どんな対応取るべきでしょうか。
少ない人数で取りあえず、いわゆる「まわす診療」をするのでしょうか。
いつもと違う、ヨリタ歯科らしくない診療をその日はするでしょうか。
バタバタ診療室を、走り回るのでしょうか。
そんな状態で、チェアーサイドで患者様との会話を楽しむことができるのでしょうか。
患者様に、夢と希望を与えるワクワク楽しい歯科医院が出来るでしょうか。
感動を与え続け、感謝の言葉があふれる歯科医院が、出来るのでしょうか。
私たちが目指す理想の歯科医院を作るためには、ヨリタ歯科の文化に沿った対応が求められます。
ヨリタ歯科クリニックのチームメンバーのあなたなら、チーフに欠勤の電話をしたとき、
今日の公休日の人を確認します。
そしてチーフの連絡のあと、スグにその人に連絡し、 例えば午後からでも出勤可能かお願いします。
また、数少ないパートやアルバイトの人に時間延長出来るかも、お願いするでしょう。
そして、その日に診療がスムーズにいっているかどうか、何度も電話を入れます。
その日は通常であれば出勤日です。
たとえ事情があり、出勤出来なくても、意識の上ではその日1日、
患者様やメンバーに迷惑をかけていることを忘れてはいけません。 必ず心は医院にあるべきです。
思いがけない状況になった時の、あなたの取る態度が問題なのです。
出勤出来なかったことは、仕方ありません。 私はあなたにここまで考えて、行動して欲しいと思います。
それが私の愛するチームメンバーの取るべき態度だと、確信しています。
私の愛するあなただからこそ、そこまで考えて行動して欲しいのです。
私は過去15年間、診療を休んだことはありません。
それは、私が休むことで患者様やメンバーに多くの迷惑をかけることを 知っているからです。
そのプレッシャーの中で、自己管理を行っています。 あなたも、普段から自己管理を心掛けて下さい。
決してお休みがいけないと、言っているのではありません。そのために有休があるのです。
有休を使って、思う存分リフレッシュして下さい。
連休につなげて、海外旅行に出かけるのもいいでしょう。
長いセミナーに、参加するのも大賛成です。
しかし、有休でハメをはずし、その疲れが出て、次の日欠勤する、それだけは許せません。
自分に甘すぎます。
今ある制度を有効に使用して、ワクワク楽しいヨリタ歯科ライフを楽しみましょう。
有給休暇を思う存分使用したい 寄田幸司