[’06/12/20]言葉にじむ感性
今日の朝日新聞朝刊の連載「EYE」を読みました。
その内容に、考えさせられるものがありました。
以下は、全文です。
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アスリートの発する言葉の繊細さに驚くことがある。
「元々、僕は夢という言葉は好きではない。
見ることはできても、かなわないのが夢。
大リーグで投げられると信じて、
目標にしてやってきたので、今ここにいると思う。」
レッドソックス入団が決まった、
松坂大輔のボストンでの記者会見だった。
「夢が実現したが」という質問に答えた。
「夢」という言葉を彼はきちんと定義し直した。
超一流の選手たちは、独特の感性を持ち、それを言葉にする。
たとえばイチローはこんな言葉を残してきた。
首位打者争いをしている時、ライバルの名を上げられると、
「他人の打率は僕にコントロールできない。意味のない質問ですね。」
「自分にコントロールできることとできないことを分ける。
自分で制御できないことに関心をもたないことです」
ヤンキースの松井秀喜のセリフがイチローのそれに似ていて驚いたことがある。
入団1年目、不調が続いた時、 ニューヨークのマスメディアにバッシングされた時だ。
「人の書く記事を僕はコントロールできないでしょ。 だから全く気にならないですよ。」
ニューヨークよりも厳しいかもしれないボストンのマスコミに対しての心構えとして、
松坂への有効なアドバイスにもなるだろう。
「目標」という言葉にも、厳密な定義を与えたアスリートの一言も忘れられない。
スピードスケートの長野五輪金メダリスト、清水宏保はこう言った。
「目標とは達成すべき結果のことです。」
「夢と目標」漠然と口にしがちな言葉に、彼らは人生の意義をこめ、再生させる。
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偶然、私も2007年年間行動目標を、昨日仕上げたばかりでした。
そして今日、全体ミーティングで、メンバー全員に年間行動目標用紙を配布、
年明けに提出して頂く予定にしています。
そのタイミングで、この記事を読んだのです。
私たちは、来年度もやりたい大きな夢、すなわち、目標があります。
それをメンバー全員で達成してしこうと心に決めています。
そのため、今ドクターやメンバー達に、私は熱く語りかけています。
私の喜びが、メンバーの喜びになる日、私の目標がメンバーの目標になる日が必ず来ます。
そう信じて、1歩ずつ道を切り開いていこうと思っています。
清水宏保さんの言った、
「目標とは、達成すべき結果のことです。」
将来、達成することがわかっているので、今を一生懸命生きていけるのでしょう。
正しい心の持ち方を改めて教えて頂きました。
<2007年の達成目標を明確にする 寄田幸司>