《10月17日(木) 三重県伊賀市立柘植小学校
6年生の皆さんが、ヨリタ歯科に来て下さいました!》
今年の柘植小学校の修学旅行イベント
および、職業体験のテーマは『6年ヨリタ組 ~ 今からあなたは
歯医者さんです ~』でした!
今年で、10回目となるイベント。歯に関するクイズや、様々な
歯科の職業体験通じ、歯の大切さ、そしてチームワークの
大切さを学んでいただきました!
今回の歯科体験で、修学旅行の楽しい思い出のひとつになれば…
と、心から願うスタッフ一同でした。
また来年も、柘植小のみんなに会えますように。
《数字で見る歯科医療》
今回のシリーズは、数字で見る歯科医療です。
第一回は、8020についてです。
歯科では、8020運動を昔から行っています。
ご存知の方も多いと思いますが、80歳までに自分の歯を20本
残しましょうという歯科界の啓蒙運動です。
地域によって、達成者が表彰されるところもあります。
20本自分の歯があれば、ご飯を食べるのに
問題がないと言われています。
平均寿命がおおよそ80歳と考えて、その時に20本歯があれば
何でも美味しくたべられて、満足な食生活が送れます。
では、まず大人の歯は何本あるでしょうか。
正解は、親知らずを含めて32本あります。
親知らず4本を除くと、28本あります。
皆さんは、今まで何本歯を抜きましたか。
計算してみましょう。
そうすれば、8020を達成できるかどうかわかります。
この8020運動が提唱されたのが、1989年です。
その前年の調査で、その達成率はわずか7.0%しかありませんでした。
80歳で残っている歯の数の平均は、わずか4本でした。
年をとると、最後は総入れ歯になる。
まさに、そんなイメージの数字です。
そのイメージがあるので、今でも「最終的には総入れ歯になるから。」と
仰られる方も、未だに多くおられます。
歯医者の僕からすれば、非常に勿体無い話です。
歯は頑張れば、もっと残るはずです。
その証拠に、2016年の調査の結果ではその達成率は51.2%です。
ここ30年ほどで、飛躍的に伸びています。
今の時代、80歳でも二人に一人は20本以上自分の歯がある状態です。
ここまで数値が良くなったのは、様々な要因が考えられます。
まずは何と言っても、国民全体の歯への関心が高まったことです。
例えば、歯を磨く回数についてです。
今では1日2回あるいは3回が当たり前だと思います。
2016年の調査では1日2回の人が49.8%
3回の人が27.3%となっています。
ほとんどの人が1日2、3回磨いているという事になります。
しかし、1969年には1日1回の人が62.8%です。
今では考えられませんが、ほとんどの人が1日1回しか磨いていませんでした。
また、全く歯を磨かない人も8.1%もいたそうです。
単純に歯を磨く回数が多いから、歯への関心が高いとは言い切れませんが
やはり歯を気にするから、磨く回数が増えたのでしょう。
もう一つは、医療技術の進歩です
医療の世界は日進月歩で、新しい治療法や
機材が続々と出てきます。
昔は抜歯しかなかったものが、今では残せることも
多くなってきました。
歯のことを諦めかけていた方、今は自分の歯が
残る時代になってきています。
皆さんも、ご自身の歯を数えてみて、頑張って
8020達成しましょう。
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