ワクワク楽しい経営日記

Vol.154 2012 ワクワク楽しい経営日記パート23  ~スタッフ間の、トラブル~

今日は、スタッフ間のトラブルについてお話します。
言わないといけないことをまず、一番最初にお話しすること。

例えば新人の場合、レポートや読書感想文提出があること、
理解を深めるため、ステップごとに、
理解度チェックテストがあること。

お昼休みを使っての、新人勉強会もあります。
日曜日でも外部の勉強会に、参加してもらうこともあります。
これらが負担になるようだと、長く続けることは不可能。
すぐに、いやになるかも。

だから入職前から、本当にそれでも私たちの医院で働きたいか、
念押しすることが大切。

そのかわり、入職後は手取り、足取り、時間をかけて教育していきます。
そこまですれば、大きなトラブルは発生しないと思います。

残念ながら、私が開業した20年前は、何も考えずに開業しました。
私が開業した時起きた、
大きなトラブルについて話します。

私が開業した時、ドクターは私一人、スタッフは新卒衛生士3名。
その3名は、同じ専門学校の同級生。仲良し3人組み。

だから出だしは順調、お互いコミュニケーションも取れ、何も問題なし。
私もいいメンバーに恵まれ、ラッキーと思っていました。

しかし、同期ならではの問題も起こり始めました。
それは、仕事を憶えるスピード

人により、のみ込みの早い人、遅い人、
院長にうまくアピール出来る人、出来ない人、
そう、一言で表すと、器用か不器用か。

スタートは、新卒で同じ。しかし、1ヶ月もたてば、その差は開く。
しかも開業当初から、目が回るくらい忙しかった。

その中で、仲良し3人グループが1対2に分かれた。
仕事中もだんだん、コミュニケーションが仲間内で取れにくくなる。
鈍感な私でも、だんだん「あれ、おかしいな」とわかるようになる。

ある時、1人から相談が。それは、仕事への悩みや、他のメンバーへの不満など。
その当時の私は、真摯に聞くふりをしていたが、内心は

「給与を払っているのだから、やって当然」
「仕事だからお互い協力し合うのが、当然」
「つらい仕事でもガムシャラに頑張れば、乗り越えられる」
そう、思っていました。

またある時は、他の2人から
「あの人とは、一緒に仕事はやっていけない」という言葉が。
その時も、先程と同じ思いが、頭をよぎりました。

この思いは、経営者としては失格、無能でした。
だから、同じことが何度も繰り返された。
……そして今後は、スタッフ3人の思いが、一つになる。

それは「院長は、何もしてくれない」。
不満の矛先が、私に向った。……そしていよいよ、その日が。

開業4ヶ月目、10月のある日の診療終了後、院長室を、ノックする音。
出てみると、決意に満ちた表情のスタッフが立っていた。

そして、最悪の結果が。
そう、この日にスタッフ全員がやめてしまったのです。
ウソみたいな本当の話。まるで、ドラマの世界。

他人から見れば、私は悲劇の主人公、いや、ただの笑い者。
そう、おちゃらけ喜劇に映ったハズ。

ここでの、反省点。                                             

スタッフとは、とことん日頃から話をする。事あるごとに、声をかける
何か不安や不満があれば、
早期に解決する。

そう、スタッフの立場に立ち、物事を考えることが大切。

ここで、学んだこと。                                            
仕事のやり方ばかりを教えるのでは、ダメ。

あり方教育の、大切さ。それと、言うべきことは、入職後にしっかりと伝えること。
さらに大切なこと、それは、採用レベルを上げること。
人手のいないでも、やせ我慢してでも
納得できる人を採用すること。

その時は本当に忙しかったので、誰でもいいから来てほしかった。
しかし、忙しいから人を採用するのではなく、採用のレベルを上げてでも、
本当にここで働きたいという人を、採るべきなのです。

採用の基準を、上げること。
それが一番の、トラブル解決策になるのではと感じています。
そうすることで、問題が少なくなりました。

それから、採用スタッフと一緒にすること。
自分だけで採用すると、どうしてもうまくいかないのです。

しかし、共に働くスタッフが中心になって、採用をすると、何故かうまくいく。
そう、入職後、一緒にいるであろう人が、面接、採用に加わることが大切
あることを、知りました。

また、やはり出来れば知らない人同士のほうがいい。
知り合いだと、『仲良しクラブ』になります。

たとえば仲良し3人組が、1週間、卒業旅行で海外に行きました。
何故か仲が悪くなったりすることがあります。

四六時中朝から、晩まで一緒にいる。それが毎日続く。
しかも海外なので簡単には、帰れない逃れない。
本当の自分が、出てきます。
そうすると、だんだんと、うまくいかなくなる。

海外と同じ、仕事も逃げられない。
単独行動が出来ない、だからすごくストレスが溜まる。
自分はこんなに頑張っていると、自己主張するばかりでは、よくない。

仕事がスムーズにいくためには、お互い認め合うこと助け合うこと
協力し合うことが大切です。

―――― 今回の学び ―――― 
ワクワク楽しい歯科医院は、スタッフ内のトラブルは発生しません

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