Vol.134 2012ワクワク楽しい経営日記パート3 ~開業での、こだわり~
今回は、開業に際し、開業場所を選ぶ基準や、
こだわりについてお話してみます。
開業場所にふさわしい場所は、ココだと明言出来ませんが、
私たちのパートナー医院には、2つの共通点があります。
ひとつは、医療モール内での開業。
もう一つは、駅近の物件であること。
医療モールと、駅近くのテナントビルであるから、
開業して成功するかというと、今の時代、そう簡単ではないと思います。
たとえば地方であれば、大きな幹線通路と面した、
土地付き住居兼用医院で、すごく成功されている先生も多数います。
またほとんど、看板も出さない、クチコミだけで患者様が集まる医院もあります。
なので、正解はない。
しかし、やはり駅近や、他科との連携があれば、
患者様もここに歯科があると、認知をされやすい。
そういう意味で、開業後短期内で経営を安定化させる
ひとつのポイントであると思います。
次に、院内設計のこだわりについて。
内装イメージは、大切。
私たちのクリニックでは、明るい色を使って、元気が出る内装にしています。
具体的に1階は、カムカムグリーン、
2階は、ウエルカムオレンジとネーミングしています。
自費率にこだわるパートナー医院では、
ダークな色調、そして大理石や間接照明を多用しています。
パートナー医院の、院長の好みもあるので、
内装が私たちのパートナー医院で、共通しているということはありません。
ただ初診時、患者様の思いを聞くため、
必ず医院の規模に関わらず、カウンセリングルームが2つあります。
初診のときは、必ずカウンセリングをし、患者様の思いを引き出します。
その後、診療室に入ります。
また、待合室もできるだけオープンにしたい。
そのため、待合室と診療室は、つながっていてドアの仕切りがありません。
待合室から、診療室の雰囲気が見える、
診療室から、楽しい会話が待合室に届く、設計にしています。
カウンセリングルームが、2ついる理由は簡単、
初診の方が、重なる場合があるからです。
有難いことに、1ヶ月100人を越える初診が、来られます。
基本的に、初診は随時受け入れています。
カウンセリングは、1回30分から1時間ぐらいかかることもあります。
重なってしまうと、1つでは、カウンセリングがスムーズにできません。
それはよくないので、カウンセリングルームを2つ必ず作っています。
また、カウンセラーは衛生士ではなく、ドクターでもなく、
自由に時間のとれる、助手がベスト。
『時間のゆるす限り、患者様の思いを聞き、
健康の大切さを話して下さいね』と、お話しています。
そのため、『健康プロモーター』という役職を作りました。
健康プロモーターは、患者様の真の思いをひたすら聞ける人。
患者様の心に寄り添える人が、理想。
次に、人の採用についてお話します。
まずは、スタッフの、募集方法。
いい人材に出会うのは、本当に難しいと、日々実感しています。
例えば人が急に辞めることになり、補充しないといけないときは、
本当に切羽詰っているので、折り込みチラシや、求人雑誌に募集をしていました。
当たり前ですが、そこに書けることは、時間と場所と給料。
結局は、時間と場所と給料で選んで来られる方ばかり。
残念ながら、私たちのコンセプト、考え方に共感してくるということは、
それではありえません。
結局、募集をして無理やり採用したけれど、すぐに辞めてしまった。
そんな辛い体験を、何度も繰り返しました。
それは、お互い不幸なこと、時間と労力の無駄使いです。
なので、私たちの思いに、賛同して頂ける人に出会えるよう、
求人専用ホームページを、作りました。
ですので、人が足りないから慌てて募集するのではなく、人が足りないときでも、
良い人が来るまで、我慢してでも待つのが理想。
逆に人が多くても、本当に良い人だったら、採用する。
「いい人が来た」というのは、ただのラッキー。
運任せでは、強固なチームワークが出来ません。
採用にこだわることで、最近はメンバーも安定しました。
また、面接ですが、以前は私が昼休みに1人10分ぐらいで面接していました。
5人とか10人ぐらい面接に来ると、流れ作業のようになってしまいます。
今は、私が面接することはありません。
随時、診療時間中に来て頂き、まずは、実際に医院を見学してもらいます。
その後、スタッフ数名が順番に面接をします。
たとえば、衛生士を採用する場合、衛生士数名が面接をします。
複数の人が、時間をかけて、面接することが大切。
一緒に働くのは、スタッフです。
本当にこれから先、ずっと一緒に働きたいと思う人を採用する、
これが大切です。
教育担当、もしくは、