Vol.72 2009ワクワク楽しい経営日記パート13 ~私たちの輝く未来に~
大学の後輩の卒業研修を受けている先生方と、お話しする機会がありました。
大学を卒業して、早22年。
その当時から、「歯科での独立開業は厳しいぞ」と言われていました。
現在は、さらに厳しさを増しているようです。
例えば、歯科医師の5人に1人はワーキングプア(年収250万円以下)とか。
私たちをサポートしてくれる、衛生士さんや、技工士さんを取り巻く環境はどうでしょう。
ある歯科衛生士学校では、3年制に移行し、人が集まらず廃校になりました。
技工士学校の、卒業後5年経過後の離職率は約80%。
あってはならないこと。
これほど歯科業界は夢がなく、やりがいが生まれないのでしょうか。
研修医の皆様とお話をしていても、何か元気がないように感じられました。
「卒後、多くのスキルを身につけて、地域に愛される歯科医院を作りたい」
「人間力のある歯科医師になり、周りの人全てを幸せにしたい」
そう心に強く決断し、それを実行している人が少ないように思います。
過去の私はどうでしょう。
開業後10年間、ドクターは私一人。
幸い開院当初から、数多くの患者様に来て頂くことが出来ました。
しかしその反面、一人一人に時間が取れない。
アポイントも先になる。
その日一日、何もなく終わればそれでよし。
人と時間に追われる毎日でした。
このままではいけない。
今の私たちの診療スタイルを変えたいと、本気で思うようになりました。
それが、パートナーシップ制度(グループ開業)です。
一人でやれることには、限界があります。
多くの高度な専門分野を身につけ、尚且つ、患者様獲得のため、
ホームページや配布資料を作る。
高い知識とスキルを身につけた、受付や衛生士を育成する。
しかも、経営者として高いリーダーシップのもと、
皆のモチベーションを上げ、チームワークを築く。
そんなスーパードクターは、ごく一部。
同じ夢を実現するための有志が集まれば、その人その人の得意分野に集中すれば、
私たちのような凡人でも、もっと人生を楽しむことが出来るハズ。
やっと、分かりました。
理想の歯科医院経営論、究極の診療スタイルを追求したいと思っています。
私たちがパートナードクターに望むこと。
それは、
o 夢と希望あふれる歯科医院を、真剣に作りたい人
o メンバーの幸せを一番に考え、常に愛と奉仕の精神を持つ人
o 人の幸せが自分の幸せだと、心から言える人
o 常に素直で謙虚、自分に非がある時は素直に詫びる人
o 夢を追い求め、高い志と行動力を持つ人
o 人の立場に立った考えで、行動する人。
実は、これは私も出来ていません。
しかし、実現していないからこそ、パートナードクターの皆と共に
私も成長し続け、そして実現したいこと。
道は険しく果てしなく長くても、必ず巡り会える。
必ず出来る。
やってやろうじゃないか。
そう信じて、行動し続けます。
一人では不可能なことも、信頼できる仲間と共になら、実現できることが多数あります。
同じ悩んだり苦しむのなら、一人でなく同志がいてほしい。
共に助け合い、励まし合い、慰め合い、そして喜びを分かち合えるから。
輝く未来を、信じましょう。
明るい未来を、信じましょう。
未来を切り開く、自分の力を信じましょう。
今回の学び 他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。