Vol.30 理想の歯科医院を目指して パート9 ~変わることの無いクリニックの文化~
ヨリタ歯科クリニックはここ2年間で、メンバーが大きく移り変わりました。
ドクター、衛生士、スマイルクリエーター(受付)、
健康プロモーター(アシスタント)など、全ての職種です。
ドクターの場合、この間3つのパートナーシップ医院が設立され、
その医院の院長、副院長として独立をしました。
衛生士、健康プロモーターの皆は、結婚、出産などにより
退職しました。
(一部の人は、すでにパートとして復帰していますが。)
いずれにせよ、メンバーの顔ぶれは大幅に変わりました。
そのため、こんなシーンによく出合います。
約2年ぶりに、私たちの医院を訪れたある患者様から開口一発、
「久しぶりに来てビックリしました。私が知っている人は、
誰もいないんですもの。」
そして私は「そうなんです。今日は24名のスタッフはいますが、
○○さんの知っている人は私を含め3名しかいません」
その時の患者様のお顔は、淋しそうに見えます。
私も“変わらないことの大切さ”を痛感します。
そんな時同じ様に約2年前に見学に来たことがある、大学の後輩の先生が、
2日前にお越しになりました。
約2時間の見学の後、感想を聞いてみました。
すると、
「私が前回来たときと、何一つ変わっていませんね。
確かにドクターを含め、スタッフの人は初対面の人ばかりでした。
しかし、ヨリタ歯科が持っている独特の雰囲気は、全く同じでした。
今回見学の目的は、その理由を知りたくて来たのです。
人が変わっても決して変わらないものがここにはある。人を変える
または人が染まる何かがここにある。その何かを、見つけたいのです。」
正直ビックリしました。
こんな言葉が聞けるとは思ってもみませんでした。
決して変わらないもの、それは一言で言うと、
文化、風土といったものなのでしょう。
私も、ホームページ上で、「変わることの無いクリニックの文化」という
タイトルで、さまざまな情報を発信しています。
しかし、「言うのは易し成るは難し」。
人の行動を変えるには、その人の心まで変えなければいけません。
しかし、心まで変えるのは大変なこと。
変えようと思って、変われるものではありません。
また、それが真理なのかも知れません。
無理やり変えるのではなく、その人自身を
大切に思い尊重し認めることが出来れば、
私たちのこと、すなわち文化や風土を大切に思い尊重し、
認めてくれるのではないかと、思えるようになりました。
人にやさしい医院作り、その人らしさを発揮出来る医院作りを
これからもしてまいります。
その土壌が、クリニックの文化は不変なのです。