Vol.13 理想の歯科医師を目指して パート1 ~就職での決断~
大学時代、いくつかの成功している、大阪の開業医の先生を訪問しました。
そしてインタビューさせて頂きました。
学生の私でもお時間をとっていただき、多くの学びを得ることが出来ました。
そしてその経験を通じ、私が就職を希望したのは、大阪の(医)小室会、小室歯科でした。
経営者小室甲(こむろ はじむ)先生のお人柄です。
大型歯科医院を、複数経営しているにもかかわらず、気さくで飾らない、
そして最高の笑顔が似合うジェントルマンだったからです。
しかも、心が広く、大きく包み込まれる安心感がありました。
また、学術的にも常に研究熱心で、新しいものにチャレンジする、
好奇心旺盛なリーダーでもありました。
30分~1時間かけて一人をじっくり診る、自費中心の診療スタイルもさることながら、
この先生の元で人生哲学を学びたい、もっと端的に言えば、
その人そのものを学びたいと思いました。
採用は、筆記試験と面接がありました。
一般開業医でここまできっちりした採用試験をするのは、珍しいと思います。
試験は、実はあまり、出来良くはなかったと思います。
今思えば、かなり的外れの解答を書いてました。
その反面、面接はかなり自信がありました。
小室先生をはじめ、副院長、医長、婦長、事務長などの面接官の前で、
私の思いを全て伝えることが出来ました。
「何故ここまで自信満々に話す事が出来るのか」とビックリされていたかもしれない程。
自分でも熱く語りました。
それはやはり、5年後の将来像を明確に持ち、
そのファーストステップとしてここを選んだこと、
自分の進む道、選択肢は絶対に間違っていないという
強い信頼があったためであると思います。
そして私は、必ずここに就職すると決めていました。
また、ここにしか就職しないと決めていました。
まるで、あの谷亮子さんが、アテネオリンピック柔道女子48キロ級で
「最低でも金、最高でも金」と決めていたように。
決断とは、あることを決め、そして他のことを断つこと。
ここにしか行かないと決めることで、
集中力と自信、そして本番では実力以上のものが発揮されるのです。
私の目指す理想の歯科医師への、長く険しい道のりの、輝かしい第一歩が、
このような形で幕が開きました。
今回の学び
決断とは、決めて、他を断つこと