Vol.12 理想の自分を求めて パート9 ~学生時代に考えていた理想の歯科医師像~
6年生も夏休みが終わると、いよいよ臨床実習も大詰めです。
教授診や、口頭試問、卒業試験に国家試験。実にあわただしい時期になります。
同級生の進路状況も気になります。
自分の選択肢は間違っていないのだろうか、自問自答する時期でもあると思います。
しかし夏休みに多くを学び、気付きを得た私は、
進路に関し全く迷うことはありませんでした。
それ以上に早く卒業し、一人前の歯科医師になり、
地域に根ざした私の理想の歯科医院を作りたい、その一心でした。
その当時考えていた、理想の歯科医院とは
・ メンバー全員最高の笑顔で、心から理解しあえること
・ メンバー全員が、仕事に対して誇りを持つこと
・ 常に最高の技術とサービスで、患者様をおもてなしすること
これらを実践するために、臨床実習の場で率先して行なったこと。
それは診療で使用した基本セット
(シラーやピンセット、採針器など、診療で欠かせない器具)を自ら進んで洗浄すること。
これらの後片付けは普通、看護士さんの仕事。
例え学生であっても、ほとんど手伝っている人はいませんでした。
しかし医療はチームワークが大切。
将来開業して、私の大切なメンバー(スタッフ)のため、何が出来るかを考えていました。
そして浮かんだのが、診療後の後片付けでした。
これは私の想像以上に、喜んで頂きました。
こんな私でも、周囲の人の役に立っていると、初めて実感出来ました。
小さなことからコツコツと。
一度始めたことは、やり続けることが大切だと思いました。
そして私は大阪の、名の知られた(医)小室会 小室歯科天王寺診療所で
卒後勤務する事になりました。
決めた理由は3つ。具体的にお話しすると
・ 何といっても小室甲(院長)先生の人柄。
・ 大型診療所のため、多くの先生の診療スタイルを学べたこと。
・ 財団が主催する研究会があり、常に学べる環境にあったこと
小室歯科で在籍した4年間は、歯科医師としての基礎を全て学ぶ事が出来ました。
今回の学び
自ら行動を起こす事の大切さ
次からは「理想の歯科医師像をめざして」と題したコラムを発表し続けます。