カムカムニュース

[’20/3/2] カムカムニュースVol.83

定期的にお子様の歯に関する豆知識や、院内の出来事
発信するカムカムニュース。

カムカムニュースVol.83を、紹介します。

ご興味のあるあなたは、是非ご覧下さいね。

 

《指しゃぶりについて》

 

①歯列 咬合への影響
・開咬
・反対咬合
・上顎前突

②口腔への二次的な影響

・口唇閉鎖不全 口呼吸
開咬になると、口唇を閉じる事が難しくなってきます。
すると、クチャクチャ音を立てながら食べたり口から食べ物がこぼれやすくなります。
また、口が常に開いていると、鼻呼吸ができません。
口呼吸だと、ウィルスや細菌が直接喉に到達し風邪をひきやすいだけでなく、
口の中が乾燥し、口臭の原因にもなります。

・咬唇癖 吸唇癖
上顎前突など、前歯の切端に口唇が触れるため、
くちびるを吸ったり咬んだりしやすく、そのまま癖になります。

・舌突出癖 異常嚥下
安静時、嚥下時(食べ物、飲み物を飲みこむ時)などに、
正常ではない舌の動かし方をする癖で、飲食の時に上手く食べられない
飲み込めない状態になります。

・構音障害
サ行、タ行、ナ行、ラ行が発音しづらくなります。

・偏咀嚼
右か左どちらかの偏った咀嚼になり顎がずれてしまいます。将来的に顎関節症の原因になります。

・審美的影響
歯並びが悪くなり、咬み合わせにも大きな影響が出ます。

 

《何歳まで??》

 

指吸いは、実は1歳までは成長、発達において意義のある行動なのです。
1歳を過ぎるても、卒乳したり吸っていると安心するという記憶が残っているため、
不安や緊張のあるときは、指をしゃぶる事で気持ちのコントロールをしています。

4歳頃になっても指しゃぶりがある場合、明らかに歯並びに悪影響が出ている場合は
指導が必要になってくると言われています。

 

 

《どうやって止める?》

一言で、止めると言っても癖になってしまってるのでなかなか難しいと思います。
なので、ここからはお子様へのアプローチの仕方についてです。

まず、やめなければならない理由を説明し、理解してもらう事が大切です。
親から「指を吸うのをやめなさい」と言われても「また何か言ってるわ」程度で、
あまり気にしていない事があります。

その時は私達、歯科衛生士やドクターからお子様へ説明させてもらおうと思います。

そして誕生日や、入園、入学などの節目のタイミングを指しゃぶりを止めるゴールの日として
設定してみる促しをしてみましょう。

今日からすぐにやめないといけない状況より、心理的にも余裕が持てると思います。

指しゃぶりを長く続けている子は、やめるための一歩を踏み出すのがとても難しいです。

なので、最初はハードルを低く設定して吸う時間が少し減ったら褒めてあげる。
強く吸うのをやめて、軽く舐める、口に入れるだけにするなど、完全にやめなくても、
歯並び・咬み合わせに影響が出ない程度に、変えてもらうように促してみましょう。

他にも、物理的に指をブロックする方法として、当院でも行っている
マイオブレース小児矯正で、マウスピースを使用する事により指しゃぶりができなくなります。
また、指に塗る苦い薬なども市販されたりしているので、使ってみるのもいいかもしれません。

なかなか指しゃぶりを止めるというのは親子共々、根気のいるトレーニングになると思います。
カムカムクラブでは、指しゃぶりで歯並びに悪影響が出ていないかもチェックできるので
ぜひ相談してみて下さいね。

 

これからも、カムカムニュースを通じ、
子供たちの歯を守る情報発信を、していきます。

 

 

次回のカムカムニュースは、来月半ばを予定しております。
お楽しみに!

過去のカムカムニュースは、コチラ

 

<カムカムクラブは、子どもたちの笑顔でいっぱい 寄田幸司>

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