咬む力の大きさ
咬む力は人によってまちまちですが、ご自身の歯の先端を見てください。
平らになっていたり、刃物でスパッと切ったように
とがっていたり、つるつるになって光っていたりしませんか?
それらはいずれも歯が強く当たってすり減った跡なのです。
咬む力は人によって違いますが、
普段生活していると、自分の体重かそれ以上の力がかかります。
また、夜寝ている間には、ほとんどの方が食いしばったり、歯ぎしりをしたりします。
そのときには普段の3~5倍の力がかかると言われています。
このように歯にはとても大きな力が加わります。
何年もこのような力がかかっているのに、歯が倒れないのが不思議なくらいです。
しかし、歯周病が進行して、歯を支える骨や歯茎がやせてしまうと・・・
もうお分かりですよね?
歯にかかる力は相当なものです。
これに耐えられるのは、歯を取り巻く歯茎や骨のおかげなのです。
ところが、もうやせちゃってしまったんですが・・・とか、
歯が割れてきている、という方の場合には、力をコントロールすることが必要になります。
具体的には、ナイトガードといって、マウスピースのようなものを着けてもらうことです。
これによって、歯に余分な力がかかることを防ぐことができます。
また、強く咬みこんでも歯よりもやわらかいナイトガードのほうが
磨り減ってくれるので歯自体の保護にもなります。