皆さん、こんにちは。歯科衛生士の垣内です。

私は、11月21～24日の4日間、沢田宗久先生が代表をされている
NPO法人　Japan　Dental　Mission（以下JDM）の海外歯科ボランティア活動で、
去年の11月に引き続き、フィリピン共和国のカオハガン島に行って参りました。

JDMの活動は26日までなのですが、
25日にヨリタ歯科クリニック全パートナー医院恒例の大感謝祭に参加したかったため、
途中で帰国させて頂きました。

にも関わらず、私がどうしても参加させて頂きたかったのには理由がありました。

それは、去年も参加させて頂いた11月の活動最終日。
島の皆さんで行う、大運動会の準備をしていました。
すると何処からともなく島の子供さん、ウェンディーとジョセリンがやって来てお手伝いをしてくれました。
その心優しさに本当に私たちは感動し、目頭を熱くしました。

その2人が、シルバーのリングをプレゼントしようとしてくれたのですが、私は受け取れませんでした。
それは、ウェンディーやジョセリンにお返しが出来ないからでした。

当たり前の事なのですが、島の子供さんに何かをプレゼントするなら全員にプレゼントをする。
じゃないと、私たちが帰国した後、いじめの原因にも成りかねないのです。

そこで、英語を話す事が出来ない私は
知っている英単語｢No, thank you. I’m sorry.｣と言いましたが、
それを心のどこかでずっと引っ掻かっていました。

帰国してしばらくして英会話を習い始め、その事を英会話の先生にお話をした所、
｢それはキツイわ、でもあなたが英語をうまく話せないのは知っているから心配ない。｣と言う事でした。

あの時どうして通訳してもらわなかったんだろうと本当に後悔しましたが、
今度会った時に、あの時の気持ちを必ず伝えようと心に誓いました。
そんな事もあり、途中で帰国しないといけないのはわかっていても、
どうしても、参加させて頂きたかったのです。

午前の診療が終わって歩いていると、ウェンディーとジョセリンが駆け寄って来てくれたのでした。
そして私は、用意をしていた言葉｢Nice to see you ,again. Do you remember me?｣と尋ねると、
満面の笑みで「もちろん!!」と、答えてくれました。
その笑顔や覚えていてくれた事で、私は十分幸せでした。

今回、学校検診は歯科衛生士の谷さんがスゴク可愛らしい媒体を作って来て下さり、
口腔衛生指導をして下さいました。
それは、子供さん達にグループ分けをしてもらう物でした。
｢虫バイキンの好きな物はどれ？｣｢歯に良い食べ物はどれ？｣と言う物でした。

これが実を結び、小学校の子供さん達が大人になり、
歯の大切さを自分の子供たちに伝えてくれることを切に願いました。

2日間の活動は、私にとってアッと言う間の出来事でした。

私が24日の帰国する時は、ジャジャ降りの雨で、早朝にも関わらず見送りに来て下さった
平田先生、上崎先生、芳川先生、谷さんの心の優しさに感激し、
船の上で船を操縦して下さる人達に悟られないよう、ウルウルしまいました（笑）

港に到着しタクシーで15分くらいの所に空港があるのですが、
感動に浸っている余裕はありませんでした。

なぜなら、習っているのにも関わらず、私は英語を話す事が出来ないからです!!
これから、1人で帰国しないといけない＝空港までタクシーで1人！と思っていると、
カオハガン島から船で私に雨がかからないように傘で盾をしてくれたジェフ君が、
タクシーに一緒に乗ってくれて、空港まで連れて行ってくれたのでした。

さらに、マニラ空港に到着し、いよいよ関空へ出発する時、
Boarding Time間際になってもゲートが開かず、ゲート前で不安そうにしている私に、
日本語が上手なフィリピンの方が声をかけてくれました。
私は、国籍関係なく親切にして頂けたことに、感謝・感激しました。

お休みを頂いて、海外歯科ボランティア活動をさせていただける
環境を作って下さったヨリタ院長はじめメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。
｢最後まで活動しておいで｣と声をかけて下さった院長の優しさは、本当に嬉しかったです。

JDMの沢田代表や理事の栗山氏におかれまして、
早期帰国をご了承して頂き、本当にありがとうございました。

今回ご一緒させて頂いた、平田先生、上崎先生、芳川先生、
歯科衛生士の森さん、谷さん、
ボランティアの岡部さん、柿木君、藤田君。
本当に、沢山の感動をありがとうございました!!宝物が増えました。

皆さんと、この地球上で出逢えた奇跡にありがとう！！
と、叫びたい気持ちでいっぱいです。
そして、これを読んで下さっているあなたにも、ありがとうございました!!

＜歯科衛生士　垣内 万智子＞