[2/23] 私のお気に入りの本
ヨリタ歯科クリニックに勤めるようになって、本を読む機会が増えたのですが、
昔から読んでいる本の中で、私のお気に入りの本をご紹介させて頂きたいと思います。
幻冬舎出版から出版されている「ダメ犬グー~11年+108日の物語~」と言う本です。
私がこの本を読もうと思ったのは、
この本のあとがきに作者のごとうやすゆきさんが書かれていた、
「幸せは目に見えないくらい、ありふれた色をしている」
と言う言葉が、私が好きなアーティストの話題の中で出てきて、
私の心に触れるものがあり、読んでみたいと思ったのです。
話の内容は、作者のごとうさんの家にやってきた
グーこと犬のグレースとごとうさん、そして家族や仲間達を取り巻く物語で、
グーとの出会いから別れまでを、
丁寧に解りやすく書かれたノンフィクションのお話です。
一見なんて事のないありふれた話に思えるのですが、
よく読んでみると、とても大切なことが書かれていて、
当たり前ということはないことや、大切なことは目に見えにくいことを、
教えてくれる本と思います。
買ったその日、帰りの電車の中で読んでいて
切なくなって涙が止まりませんでした。
周りの人から見ると変な人と思われたかもしれないくらい
ハンカチで時折目を押さえながら読んでいました。
気にかけてもらって当たり前。
誰かに何かをしてもらって当たり前。
健康でいる事が当たり前。
その人といつまでも一緒にいられる事が当たり前と、
何かをしてもらったり、そこにあること、
その人がいるということを当たり前と思ってしまう感覚が
生まれることがあります。
でも、本当はそれは当たり前のことではなくて
当たり前のことではないからこそ、大切にしなくちゃねって
気付かせてくれる本です。
健康であること、その人がそこにいてくれること
誰かが手を差し伸べてくれること
気にかけてくれる人がいると言うこと
それは本当に大切で、有難いことと思いながら
日々を過ごしたいと改めて思いました。
皆様本当にありがとうございます。
これからも宜しくお願い致します。
<感動クリエーター 中村 田鶴子>