院長ブログ

[’08/1/16] 約束

歯科の治療では、よく歯型を取って、金属の詰め物や、被せ物をします。

その詰め物や、被せ物が合わない場合があります。
そしてそのつど、再度お口の型を取り直し作り変えます。

患者様は、今日しっかりかめるようになると、楽しみにして来院されます。
その楽しみを、さらに1週間先延ばしにされるのです。

私は、本当に心苦しく思います。
私は、本当に申し訳なく思います。
いつも、自分の技術が足りないと反省します。

残念な事に、最近その作り替えが増えているように思います。
自分の気に入らない作製物が出来てきたので、
気軽に(?)作り替えしているように、感じてならないのです。
患者様や作った技工士さんの気持ちを、考えていないのでは
ないかと思うことが多々あります。

決して技工士さんは、手を抜いていい加減な製品を納入している訳ではありません。
決して患者様も、「少しぐらい歯がなくても気にしていません。」
なんて思っていません。
作り手である歯科医師側に問題があると思っています。

私がドクターにお伝えしたこと。

◇自分が思うようにデザインした完成品ができるまで、
 最終の型取りをするまで  最大限の努力をしているでしょうか。

◇自分が思うようにイメージされた完成品が出来るよう、
 製品指示書に  びっしり伝達事項を  書いているでしょうか。
  もしくは直接技工士さんに指示を出しているでしょうか。

◇「私の作ったものは、絶対作り替えなどあるハズない」と決めて、 
  最高の治療を提供しなくてはいけないと思います。
  まだまだその姿勢や、本気度、気迫が足りないと思います。 
  少なくとも、わたしには、伝わってきません。」

私に伝わらないものが、患者様、技工士さん、そして作った完成品に伝わるわけがありません。
プロの仕事に「でも」「しかし」はありません。

決めたことは、絶対守ります

その通り、実行します
「次回○○さんのお口に被せが入りますので
これでしっかり咬めるようになります。楽しみにして下さい。」
とお話したのなら、必ずそうします

約束は守ります

私たちは、プロ集団
言った事に嘘、偽りはありません。

心に曇りのない診療
澄みわたる診療

今日からしてまいります。

<約束は守るためにある 寄田幸司>

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