[’09/3/3] 思いを形にする(34) ドクター日報その①
私たちのグループには、多くの前途有望な歯科医師が勤務しています。
そして、彼らと私は毎日文通しています。
そう、毎日の診療で思ったこと、感じたこと、疑問点、質問などを
ドクター日報として、報告して頂いています。
そして私は、その全てに目を通し、一人一人のお顔を
浮かべながら、コメントを書きます。
これをやり続けることで、私と普段会えないドクターの間でも
信頼関係を築くことが出来ます。
例えば、あるドクターから「診療終了後の患者様への説明時、
マスクを取らず、前に回らず話を終えてしまった」という,、反省のコメントがありました。
その時の、私からのアドバイス。
マスクの取り扱いと、説明時のドクターのポジションは、決まりごと(マニュアル)。
しかし、「決まりだから、やらないといけないからやる」のではない。
患者様との距離をより縮めたい、患者様の思いをもっと聞きたい、
患者様からもっと信頼されたい、安心してもらいたい。
その気持ちの表れ、思いが形になったものが、
「診療中以外は、マスクやグローブをはずしましょう」。
治療説明は患者様を寝かしたまま、話すのではなく、起こし、
そして前に回って、患者様目線で話しましょう。
当たり前のこと。
今回は、寒い冬の日、だから帽子と手袋、首にはマフラー、
そして、手袋をして親しい友人に会いに来た。
しかし、あまり時間がないので、帽子と手袋、マフラーを取らず、約10分話して帰る。
そんなことは、あり得ません。
だからマニュアルではなく、患者様を家族や親しい友人のように接するなら、
自然と、そのような態度を取るはず。
決まりでも、マニュアルでもありません。
忘れてはいけないこと、失ってはいけない大切なことは
繰り返し、伝えていきたいと思います。
文通(ドクター日報)を通じ、私たちのあるべき姿を明確にしていきます。
<愛するドクターから毎日手紙が届く 寄田幸司>