院長ブログ

[’11/3/22] 言葉と書

連休の2日間、子供の進学のこともあって、東京に行ってきました。
関西に比べ、関東は直接震災の影響もあって、
また、計画停電が長期化する中、本当に自粛ムードが漂っていました。

そんな中、以前から行ってみたかった、相田みつを美術館に立ち寄りました。
場所は、有楽町にある東京フォーラム地下1階

頂いた資料から

 

相田みつを(あいだみつお)

書家・詩人。
1924年(大正13)年 栃木県生まれ。
旧制栃木県立足利中学校卒業。
旧制中学の頃から、短歌、禅に出会い、
独特の世界観を書として表現する。
1984年(昭和59)年 『にんげんだもの』(文化出版局)が
出版され、作品が広く知られるようになる。
1991(平成3)年 67才で永眠。

相田みつおが生涯をかけて求め続けたものは、
言葉と書が一つになった世界でした。
それは、自分で詩を作り自分で書するという表面的なことではありません。
言葉は言葉として、書は書として、それぞれに屹立し、
お互い決して寄りかからず、しかも全体として調和している世界です。
そのために、言葉と書を徹底して鍛えたのです。

「求める世界が深くなればなるほど迷いも深くなる。
これでいいなどという作品は一点もない」が
口癖だった相田みつをが亡くなって20年
今、改めて言葉と書という両面から作品に光を当てます。


約2時間
鑑賞してきました。

 

ひとりでもいい

あなたにめぐり逢えて
ほんとうによかった
生きていてよかった
生かされてきてよかった
あなたにめぐり逢えたから

つまづいてもいい
ころんでもいい
これから先
どんなことがあってもいい
あなたにめぐり逢えたから

ひとりでもいい
こころから
そういって
くれる人が
あればー


先行きが見えない、時だからこそ、明日への不安がいっぱいの、今だからこそ、
何かにすがりたい、気分だからこそ
相田みつをさんの、「言葉と書」が、私たちの心を平穏にしてくれるのでしょう。

おみやげに、日めくりカレンダーなど買って、
院内にも、早速飾りました。


毎日、この言葉と書を見ることで
明日への元気と、やすらぎ、頂けたらと思います。

 

?<磨き澄まされた言葉は深い 寄田幸司>

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