院長ブログ

[’16/1/5] 手紙

新年、あけましておめでとうございます。

以前も、山崎比紗子さんの著書
ことばの花束」(JCD出版)を、ホットニュース
紹介させて頂いたことが、ありました。

今回は、「手紙」を紹介します。

「手紙」 ~親愛なる子供たちへ~

年老いた私が、ある日今までの私と
違っていたとしても、どうかそのままの
私のことを、理解して欲しい。

私が服の上に、食べ物をこぼしても
靴ひもを結び忘れても、あなたにいろんな事を
教えたように見守って欲しい。

あなたと、話す時同じ話を何度も何度も
繰り返してもその結末を、どうかさえぎらずに
うなずいて欲しい。

あなたにせがまれて、繰り返し読んだ
絵本の、あたたかな結末はいつも同じでも
私の心を、平和にしてくれた。

悲しい事では、ないんだ。
消え去ってゆくように、見える私の心へと
励ましのまなざしを、向けて欲しい。

楽しいひと時に、私が思わず下着を
濡らしてしまったり、お風呂に入るのを
いやがる時には、思い出して欲しい。

あなたを追い回し、何度も着替えさせたり
様々な理由をつけて、いやがるあなたと
お風呂に入った、懐かしい日のことを。

悲しいことでは、ないんだ。
旅立ちの前の、準備をしている私に
祝福の祈りを、捧げて欲しい。

いずれ歯も弱り、飲み込む事さえ
出来なくなるかも、知れない。

足も衰えて、立ち上がる事すら出来なくなった
な、あなたがか弱い足で、立ち上がろうと私に
助けを求めたように、よろめく私にどうか
あなたの手を、握らせて欲しい。

私の姿を見て、悲しんだり
自分が無力だと、思わないで欲しい。

あなたを抱きしめる力がないのを、知るのは
つらい事だけど、私を理解して支えてくれる
心だけを、持っていて欲しい。

きっとそれだけで、それだけで
私には、勇気がわいてくるのです。

あなたの人生の始まりに、私がしっかりと
付き添ったように、私の人生の終わりに
少しだけ、付き添って欲しい。

あなたが生まれてくれたことで、私が受けた
多くの喜びと、あなたに対する変わらぬ愛を
持って、笑顔で答えたい。

私の、子供たちへ。

愛する、子供たちへ。

ヨリタ歯科クリニックは、今年設立25周年

1991年6月に誕生した時には、ヨチヨチ歩きで
何度も、つまづきました。
その度、痛い思いをしました。

時には、自分で立ち上がれない程でした。
しかし、その都度必ず手をさしのべてくれる人がいました。

そう、今まで多くの人に支えられ、やっとここまで
たどり着くことが、出来たのです。

自分は、恵まれた環境であったと実感しています。
多くの人のご縁や、ご恩支援や励ましを忘れることなく
今年も人に優しい思いやりと感謝の気持ちを持ち続ける
一年でありたいと、願っています。

?<いつも、感謝 寄田幸司

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