(1)はじめに
11月28日から12月2日までの5日間、受付研修を受けた。
このレポートでは、受付研修を受けた感想や学んだことを述べる。
(2)学んだこと
今回研修で行った業務は、受付で診察カードや保険証を受け取ること、
患者様の情報の確認やカルテを扱うこと、電話対応であった。
歯科医院での受付は、大学時代4年間アルバイトしていたが、
業務内容は大きく差異のないものだった。
しかし、アルバイトしていた医院では、受付に座り診察カードや
保険証を受け取り、アポイント帳は紙のものを使用していた。
また、待合室の様子が受付から見えない構造をしていた。
ヨリタ歯科では、受付に椅子は無く、来院された患者様に
自ら診察カードを受け取りに行く。
電子のアポイント帳を使用し、複数の歯科医師や衛生士が
在籍している。そして受付に立ち、待合室の様子がすべて
見渡すことができた。また、来られる患者様の人数も多く、
複数のことを考え、効率よく動く必要性を感じた。
研修を受けて最初の頃は患者様の顔も名前も覚えることが
できなくて、保険証の返却の際など患者様を呼びかけるときに
むやみに名前を大きく呼ぶことや、どこに座られているか
探すことに時間がかかった。
特に今回の研修は月初めということもあり、保険証の確認が多く、
保険証を受け取る、返却する機会が多かった。
また、来院された方かお手洗いや治療後に戻られた方かも
判断することが困難であった。
診察カードを受け取りに行ったときにしっかり顔を見て
覚えることで、保険証の受け取りや返却する際スムーズに
行うことができる。
また、探すという行為は患者様に対して不安感、不信感を
与えてしまうため、患者様の顔と名前を覚えることの必要性が
あると考えた。
スマイルクリエーターさんは、診察カードを見なくても
患者様の名前を覚えていて、長い時間待合室で待たれている方を
把握して診療室に働きかけるなど、広い視野を持っていた。
ヨリタ歯科には複数の歯科医師、衛生士がいる。
電話対応では、患者様が誰か、どういった内容か、
いつもの歯科医師や衛生士は誰かなど、たくさんの情報を
収集しなければならなかった。
加えて電話では相手の顔が見えないため待たせることで
不安を与えてしまう。
患者様の希望に沿うために、効率よく情報を得、
待たせることのないよう素早い判断が必要であった。
スマイルクリエーターさんは、必要な情報を簡潔に相手に
伝えていた。受付は患者様と診療室をつなぐ役割があるが、
効率よく正確に相手に情報を伝えることは、業務を滞らせる
ことなく、患者様に不利益を与えないために必要なことだと
考える。
(3)終わりに
受付研修を受け、自分は不安な気持ちが言葉や態度に出てしまうことが
多いと実感した。スマイルクリエーターさんは仕事量や情報量が多いにも
関わらず、いつも笑顔で落ち着いていて、そのことは患者様に対して
「この人になら安心して話せる」と感じさせる。
初診カウンセリングを通して、歯科医院は「こわい」という
印象を持つ患者様も多く、「ここなら通えるかもしれない」と
不安を抱えながらも期待をして来られる患者様が多いと感じた。
健康プロモーターとして、不安感を出すことなく患者様に
信頼してもらい、患者様にとって安心してなんでも話せるような人に
なりたいと考えた。
また、ヨリタ歯科は患者様の人数も多く、職員も多い。
受付研修では、患者様や他の職員に対しての多くの気配りを
目にすることができた。ひとつの業務、一人の患者様に注意を
向けるのではなく、幅広い視野を持ち、多方面に気を配れるように
なりたいと考えた。
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