[4/20]どれだけ与えたか
この日をもって、健康プロモーター 藤原真美也が、退職しました。本当に残念でなりません。
彼女が私たちの医院に就職したのは、約一年前。
最初はバックヤード(裏方)の仕事をする、パートさんでした。
すなわちお昼休みなどに、器具の滅菌、消毒、そしてパックにつめることが主な仕事でした。
しかし私やメンバーとうけとるうちに、もっといろいろな仕事を憶えたい、
やってみたいという意欲がわいてきたのでしょう。
「できれば常勤として働きたい」と嬉しい依頼がありました。
その後は、こちらがビックリするくらいよく学び、積極的に仕事に取り組んで頂きました。
いつも笑顔でテキパキと働き、気配りもできる最高の健康プロモーターでした。
そのため、今日の別れは私にとっても本当につらいものがあります。
先日、鳴門の研修で、彼女のお別れ会を開きました。
私はその後、思わず涙してしまいました。
以下は彼女の研修旅行の感想文です。
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院外研修旅行
初めに、院長ありがとうございました。
私は自分が本当に幸せであることがわかりました。
この旅は一生忘れることありません。
自分が今まで築いてきたものが見えた旅でもありました。
初めは行くことも悩んでいたのですが、悩んでた自分がとてもイヤになりました。
サプライズのお別れ会。今も思い出しただけで涙が出ます。
忙しい中時間をつくり、作ってくれた
「ありがとうキャンペーン」「表彰状」「スライドショー」いろんな企画を考えて、してくれました。
本当に楽しかったですし、何より本当に嬉しかったです。
お花まで用意して頂いて、本当に感動しました。
チームメンバーみんなと共に歩んできたこの1年半がとても深く、いろいろなことを思い出しました。
初めは上手に笑うことも話すこともできなかった私は、みんなに支えられてここまで育ってきました。
初めて社会に出てのとまどいや、悩みは数知れずありました。
でもヨリタ歯科のチームメンバーとだったからここまでこれました。
本当にありがとうの気持ちでいっぱいです。
人と人のつながりはとても深く、愛がいっぱいつまってます。
それを気づかせてくれたのも、ヨリタ歯科でした。
みんなの愛情、涙、たくさんの思い出。一生忘れません。
これから先もつまづく事は、たくさんあると思います。
でも私は悩むことがあった時、この旅を思い出し、みんなと過ごしてきた日々を思い出します。
「ありがとう」と言う感謝の気持ち。いつでも誰に対しても、絶対に忘れてはいけないことです。
いつも心からの「ありがとう」で毎日を過ごします。
私をここまで育ててくれたチームメンバーみなさん。本当にありがとうございました。
私はいつまでもヨリタ歯科の大ファンです。
本当にありがとうございました。
健康プロモーター 藤原 真美也
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また最近、ある患者様から頂いた本
「本気で生きよう! なにかが変わる」 丸山浩路さん 著 大和書房
を読みました。
その中の、この文章に感動しました。
人は一人では生きてはゆけません。一人では歩いてゆけません。生きているということは誰かと手をつなぐこと、つないだ手の温もりを忘れないでいることです。巡り会い、愛し合い、やがて別れる。そのときに悔やまないよう、今日、明日を生きていこうじゃありませんか。
人間、生きてきて最後に残すものは、「どれだけ集めたか」ではなく、「どれだけ与えたか」です。出会いに感動し、人の心に出会いを残すことこそが生きる喜びであり、生きた証でもあるのです。
私は彼女と過した1年間、彼女にどれだけ与えることができたのか、自問自答しました。
まだ20歳の彼女の人間的な成長に、少しでも関われたなら、こんな嬉しいことはありません。
人の心に出会いを残すこと、これからも、ほんの少しでもできれば、こんな幸せなことはありません。
彼女との再会、私は信じています。
<一人では生きていけない 寄田幸司>