院長ブログ

[’07/6/7] リーダーシップ

リーダーシップの定義。それは「自分の夢に周囲を巻き込むこと」
自分の思いや、やりたいことに日付をつけて、言い続けることが大切だと思っていました。

そのため、常に尊敬される人間にならなければならない、強靭な意志を持ち、不屈の精神や、
ケタの外れの行動力を持たなければならない、そう信じていました。

自分を鼓舞し、「君なら出来る」と自分に言い聞かせる日々を送っていました。
しかし、それは「○○しなければならない」「○○すべきだ」と、
常に、自分にストレスをかけていたように思います。

心に余裕がない、時間に追われている、
そんな私(リーダー)を見ていて、メンバーが憧れるでしょうか。
そんなリーダーのもと、メンバーが一致団結して
「この人のもとなら、一生付いていきたい!」と、思って頂けるでしょうか。
私の仕事ぶりを見て、「私も将来院長のようになりたい
と、心からそう思って頂けるでしょうか。

冷静に考えてみれば、すぐわかります。
「ここまで頑張らなければいけないのか」
「プライベートを犠牲にしてまで、仕事をしなければならなのか」
「これで、本当に楽しいの」
「豊かな人生が、送れているの」

そんな声が、自分の中からも聞こえてくるようになりました。
そんな中で、気付いたこと。
リーダーシップの定義、そのものが間違っていたのではないか。

そう、自分の夢に他人を巻き込む必要などない。
それは、人にとっては大変迷惑、大変おせっかいだということ、
それがよくわかりました。

ある時期後ろを振り返ると、
誰もついて来ていないことがわかりました。

リーダーの仕事、それは
「関わるすべての人を、幸せにすること
すなわち、メンバーの幸せだけを考えること。
言い換えれば、幸せづくりの専門家になること。
これに尽きます。

そのためには、どうすればメンバー一人一人が幸せになれるのか、真剣に考えます。
知識がないのであれば、もっともっと視野を広げ、学び続ける、ただそれだけ

出来ることから、一つずつ実行に移しました
まずは始めに行ったこと。
メンバー一人一人を知ること

具体的には
・ 定期的に、個別面談を行うようになりました。
・ 気になれば、診療中であっても、個別で話すようになりました。
・ 少し時間があれば、「最近どう」って声をかけるようになりました。
・ 何気ないことでも、「ありがとう」と感謝の気持ちを素直に現すようになりました。
・ 自分から先に、笑顔で挨拶するようになりました。
メンバーの新たな可能性を引き出すため、「こんなことやってみませんか」と、
提案するようになりました。

そんな中、
ここで働きたい。
ここで働いて生きがいが生まれました。
人生が変わりました。
と、言って頂けるようになりました。
私が今思っている、リーダーの定義
それは、「幸せ作りの専門家」。

メンバーの幸せを一番に考え、それをとことん考えられる人が、
すなわちリーダーなんだと。
大きな夢や、不屈の行動力がなくても、メンバーを幸せにしたいという気持ちを
持ち続けるほうが、大切なんだと思うようになりました。

そう考えると、私の心が随分軽くなりました心から笑顔が出るようになりました。
自分に素直になれました。そして、さらに気付いたこと。
たくさんの人を幸せにするには、まず自分自身が幸せになること

<リーダーは幸せ作りの専門家 寄田幸司>

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