[’07/9/18] エビとまりも
最近、新しい技工所のガーデンさんと、取引をするようになりました。
その社長であり、営業部長(?)である三浦さんが、毎日私たちの医院を訪問してくれるようになりました。
三浦さんのいつも感心する所は、ただ単に仕事を取りに来るだけではないこと。
私たちの医院で、模型収納スペースが足りないのを見るやいなや、
ホームセンターから収納用品を買ってきて、壁に取り付けてくれました。
しかも、それだけでは殺風景だというので、お花を飾ってくれたり
かわいいピクシーシュリンプというエビが泳ぐ水槽(!)を置いてくれたり。
私は、このピクシーシュリンプに大いに興味を持ちました。
この水槽には、エビの他に生物としてマリモが入っています。
マリモは、水中に酸素を供給します。
そして、ピクシーシュリンプはマリモから出る養分を得て生活しています。
この小さな水槽の中でも、ほんの少量の水を補給するだけで、生態系が保たれているのです。
全く、不思議な気持ちになります。
また、診療中の忙しい時、ほんの短い間でも眺めていると、心が癒されます。
こんなさりげない気配りが出来るのが、ガーデンの三浦さんです。
ある時三浦さんに、
「私たちのどちらがエビでマリモなの?」と聞いてみました。
すると三浦さんは笑顔で、
「どちらでもいいじゃないですか。決めることは無意味ですよ」
と答えてくれました。
そう、答えはないのだと、私も思います。
ある時はエビで、ある時はマリモ。
お互い、共存共栄のサイクルが築かれているのでしょう。
これからも共に助け合い、お互い成長出来ればと思いました。
ピクシーシュリンプのように、優雅に
そしてマリモのように、心静かに診療室を泳ぎ回りたいものです。
<○○サイクルを楽しむ 寄田幸司>