㈱ルナ・メディカル新聞社が、毎月第一木曜日発行している、
健康と未来を見守る情報誌「るなネット」vol.61号が10月4日に出ました。
(配布地域は、奈良市、生駒市、京都府木津川市、京都府相楽郡)
その中で、パートナーシップ医院である、ゆめはんな歯科クリニック高の原院長
大林茂樹先生のコラムと取材記事がありました。
コラムのタイトルは、
「快適な生活をかなえる アンチエイジング歯科 4」
その内容は
快適な生活をかなえるアンチエイジング歯科 4
今回は、インプラント歯科についてお伝えします。
1. 食欲の秋です。
今年の夏は本当に暑かったですね。 みなさま夏の疲れは残っていませんか?
9月になってようやく涼しくなってきました。
この季節、運動会や遠足、旅行などの楽しい行事がたくさんありますね。
そして家族やお友達とお食事を楽しむ機会も多いかと思います。
そんな時に
「歯がなくて、食べづらいわ、、。」
「入れ歯が合わなくて、うまく噛めない、、。」
なんて事でお困りの方はたくさんいらっしゃるかと思います。
そんなあなたのために、今回はインプラント歯科についてお話をします。
2. インプラントは悪者?
インプラント相談に来られる患者様から
「インプラントってチタンですよね。金属アレルギーが心配です。」
と質問を受けることがあります。
確かにからだ(あご)の中に金属が入ることを考えると怖くなりますよね。
でも、この「チタン」はインプラントのためだけにある材料ではないのです。
具体的には医科の世界では、骨折の治療で折れた部分をとめるときに、チタンを用いています。
すでにインプラントだけでも何万人の方が手術を受けておられ、
骨折の治療を受けておられる方を考えると、安全性は高いと考えられます。
それでも心配な方には、金属アレルギーの検査をお勧めしています。
3. 私はどうなの?
実際身近にインプラントを経験され、なんとなくお話を聞いたことがある方はたくさんおられるでしょう。
でも、「私の場合はどうなの?」という疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?
そのために私たちの医院では、ホームページや無料インプラント相談を通して、
インプラントに関する情報をお伝えしたり、実際の相談を行っています。
実りの秋を、あなたの生活の質の「実りの秋」に一緒にしていきませんか?
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また「メディカル クエスチョン」というコーナーでは、
取材形式で「歯性上顎洞炎」について、口腔外科医の立場から、わかりやすく解説していました。
歯性上顎洞炎
多少歯が痛くても我慢できなくなるまでなかなか歯科を受診しないという方は少なくない。
たかが虫歯…と思って放置していると、歯を抜いただけでは治まらず、
歯科以外の診療科へかからなければならないはめにもなる。
どんな病気
鼻腔に通じる上アゴの天蓋と眼球の間にある空洞が上顎洞で、
この部分に化膿性の炎症が起こり膿がたまる病気が「上顎洞炎」。
一般的には「蓄膿症」と言われる疾患で原因は様々だが、歯が原因で起こる炎症を
「歯性上顎洞炎」という。
虫歯や歯槽膿漏の状態を放置していたり、治療途中で通院を中断したりしたために、
歯根を通り過ぎてブドウ球菌やレンサ球菌など、口腔内に常時存在する菌などが
上顎洞まで入り込んで炎症を起こす。
上アゴの大臼歯部の神経が細菌感染をするととても危険なので、神経が虫歯菌に浸される前に治療しておくことが大切である。
症状
鼻水や鼻づまりの症状が片側に現れ、急性の場合は、歯痛や歯が浮いたような状態に続き、
突然悪臭の強い膿性の鼻汁が出たり、頬(ホホ)の辺りが痛んだりする。
慢性の場合、歯痛は比較的少ない。重症になると、頬が腫れたり痛んだりする。
診断・治療
上の奥歯に虫歯があり、その歯に違和感や痛みを感じ、
鼻に膿性の鼻汁がある方は、口内法でX線検査をし確定診断する。
治療は歯科で原因となっている歯の治療と、
耳鼻咽喉科で上顎洞の中の膿を洗い出す治療を平行して行う。
それでも症状が改善しない場合は、口腔内から切開して
上顎から鼻腔につながる骨に穴を開けて、中にたまっている膿を吸引し、
感染を起こした骨の内側の組織を取り除くという根治手術が必要となる。
虫歯の放置から入院・手術を必要とする最悪の上顎洞炎を引き起こすこともあるので、
虫歯治療を怠ってはならない。 |
私たち医療従事者では、当たり前になっている情報でも、
一般の方々には知られていなかったり、間違って認識されていることもあります。
その意味では、「るなネット」のような健康情報を定期的に発信し続けている
地域密着のフリーペーパーの存在は、大いに意義のあるものだと思います。
私達も有意義な健康情報を、これからも発信し続けたいと思います。
? <健康未来を見守るお手伝いをしたい 寄田 幸司>