[’07/12/27] 思いのある診療スタイル
ある勤務医の先生の患者様が、歯の調子が悪く、2本の歯を抜いて、
抜いた日に、新しい部分入れ歯を入れることになりました。
そこまでは、特に問題ありません。
予定通り、抜いたその日に歯が入りました。
歯が抜けると顎の骨が吸収します。
それを予測して入れ歯を作ります。
そのため基本的には、ピッタリ合う入れ歯は出来ません。
何度も調整して、入れ歯を歯ぐきになじませる必要があります。
その担当医の先生は私たちの医院に週1度か2度しか勤務していません。
先生の都合で、その患者様とは1週間後のお約束を取りました。
そして一週間後、来院された患者様は、案の定、その間痛みがあり、
十分に食事が出来なかったのです。
私は後でその事実を知り、患者様に深くお詫びしました。
患者様にとって、一週間後にお約束を取るということは、
取り方によっては、「一週間来院してはダメ」
「その間は我慢するように」と、言われているのと同じです。
たまたまその患者様は、長く私たちの医院に通って頂いたので、
信頼関係があり、大きな問題にはなりませんでした。
私は担当医の先生に、患者様の立場に立った治療方針が
いかに大切であるか、お話しました。
・私たちの医院には毎日多くの患者様がお見えになります。
その患者様は、私たちの医院だからと、お越しになります。
私たちと患者様とは、深い信頼関係が築かれています。
開業以来17年間、私たちドクターやチームメンバー一人一人の
患者様を心から愛する思いが、皆様に伝わった結果です。
決して担当医の先生が一人で築いたものではないのです。
言い換えれば、十分に信頼関係が築かれていない場合は、
大きな問題になっていたことでしょう。
・たとえ週1度の勤務であっても、
予後が心配で次の回、来院してほしいと思うのであれば、
「その日だけ担当医が変わりますが、是非診せて頂けませんか」
と対応するのが当たり前だと思います。
次の日、痛みがなければ、「痛くなくて良かったですね」
痛みがあれば、「やっぱり来て頂いて良かったですね」と、
いずれも肯定的な言葉をかけることが出来ます。
しかしそこにいなければ、何も生まれません。
いつも自分の担当の患者様のことを、気にかけていれば、
自然と発する言葉や、無意識の行動にも、明らかな違いがあるはずです。
患者様を思う気持ちには、常勤も非常勤も全く関係ありません。
一人の人間として、どう考え、どう思うか。
これからも、全ての勤務医の先生方に、
本気で心配や気遣いの出来る診療スタイルを
築いて頂けるよう、熱く語っていきたいと思います。
来月から、毎週火曜日はドクター向けの院内勉強会が始まります。
一人も欠けることなく、全員参加です。
ここに参加しないドクターは、ヨリタ歯科クリニックで学ぶ必要はないと断言します
j(ちょっとカッコ良すぎますが)
ヨリタ歯科クリニックは、私たちの考えに賛同する人が集い、お互い高めあう企業です。
そのため、私は一人一人と本気のお付き合いをしたいと考えています。
ヨリタ歯科クリニックの一見華やかに見える表層のみを見たり、
ふれても、何も得ることはないでしょう。
患者様と他にはない深い信頼関係を築き、将来経営者として独立開業して、
周囲の人全てを幸せにしたいと、心から思える人と
とことん関わっていきたいと思います
<ヨリタ歯科ジンクス 2年目ドクターは飛躍的に伸びる 寄田幸司>