[’08/1/12] 夢のまた夢
ある連休前日、雨の日の午前診療終了間際。
今まで使っている右下の入れ歯が、咬んで痛くて我慢出来ないと
一人の女性が、来院しました。
土曜日のお昼患者様が多く、院長は忙しく診療室で治療にあたっています。
そのため、今月から勤務しているドクターが診る事に。
一部強くあたっているので、その部分の入れ歯を削って調整する
必要があるようです。
その勤務医の先生は、院長に
「入れ歯の調整が必要です。しかし、今後新しい入れ歯を作るかどうか、
治療方針が決まっていないので、私の判断だけでは処置できません。院長診て下さい。」
その後、そのドクターは手持ち無沙汰で、診療室を歩き回っています。
そして院長は、別の患者様に
「急患の方が来ています。誠に申し訳ありませんが、
少しお待ち下さい。すぐ戻ってまいります。」
と言って、
更に忙しそうに診療室を走り回っています。
そのシーンを見て、
近くにいた、あるスタッフが漏らした言葉。
「今月入った新しいドクターは、何をしに来ているんだろう?」
その日1日、院長は益々忙しくなりました。
患者様は、院長であろうが、別のドクターであろうが、また新しい入れ歯を
将来作るかどうかなど、どうでもいいことなのです。
一番の問題はこのままでは連休の間、満足に食事が出来ない事なのです。
それが心配で、飛び込みで来られたのです。
しかも、雨の中を、申し訳なさそうに。
診療室で忙しそうにあたふたしている私。
そんな夢をみました。
<夢は強く思えば現実になる 寄田幸司>