カムカムニュース

[’18/10/16] カムカムニュースVol.68

定期的にお子様の歯に関する豆知識や、院内の出来事
発信するカムカムニュース。

今月のカムカムニュースVol.68を、紹介します。

ご興味のあるあなたは、是非ご覧下さいね。

 

◇10月11日(木)三重県伊賀市立柘植小学校
6年生の皆さんが、ヨリタ歯科に来て下さいました!

 

 

今年の柘植小学校の修学旅行イベント
および、職業体験のテーマは
『団結力 ~ チームワークを深めよう ~』でした!

歯に関するクイズや、様々な歯科の職業体験
通じ、歯の大切さ、そしてチームワークの
大切さを学んでいただきました!

みんな楽しそうに、歯科体験をやっている姿
を見て、私たちもとても嬉しかったです。

これからもチームワークを大切にして、夢に
向かって頑張って欲しいと強く願うヨリタの
スタッフ一同でした。

 


『歯の構造を知ろう②』

前回は、歯の構造 ①エナメル質、②象牙質、③歯の神経のうち、
①エナメル質について、解説しました。
エナメル質は歯にとっての鎧で、とても大事です。

今回は②象牙質について、書きます。

エナメル質と象牙質、両方ともパッと見た感じは同じ歯です。
よくよく見ると、エナメル質は白く透明感があり、
象牙質は字のごとく、アイボリー(象牙色)です。

色だけでなく構成されている成分、硬さも違います。
構成成分は、エナメル質はほとんどハイドロキシアパタイトです。
無機質なカルシウムの結晶のみなので、硬いわけです。

しかし、象牙質はそれに加えて、神経組織コラーゲンなどを含みます。
なので、エナメル質に比べて、柔らかいのです。
象牙質には歯の神経が含まれていて、これが最も大きな違いです。
エナメル質には神経はありませんが、象牙質には神経が含まれます。

エナメル質は神経がないので、削っても痛くないと前回解説しました。
しかし、象牙質は歯の神経から枝が出ていて、痛みを感じます。

虫歯になって歯に穴が開いて、ここが見えると冷たいものや甘いものが
染み出します。また歯茎が下がった時も象牙質が見えてきて、
風などが、しみるようになります。

この見えた象牙質が過敏に反応することを、
『知覚過敏』と言います。

 

 

エナメル質で虫歯が止まっている時は、治療の必要は
ありませんが、象牙質まで進むと、治療が必要です。
小さい虫歯であれば、レジンと呼ばれるプラスチックで治療を行います。
大きい時は型をとって、詰め物や被せ物の治療になります。

エナメル質のように痛みを感じなければ、虫歯になっても歯科治療に
なっても楽なのに、ではどうして、象牙質は痛みを感じるのでしょうか。

この痛みの感覚というものは、人間にとって非常に重要です。

例えば熱いものに触れた時、痛みを感じます。
それは体がこれ以上熱いものを触ると、火傷をしてしまう、
体にとっては非常に危険なため、
痛みを通して我々に知らしてくれます。

歯の痛みも、歯の危険を知らしてくれています。
虫歯で歯に穴が開いてしまって、どんどん溶かされてしまうと
歯が無くなります。
神経を取っている歯では、虫歯になっているけど痛みを感じません。

そうすると、気がついた時には歯に大きな穴が開いて
治療ができず、抜歯になることもあります。

歯の神経が残っている場合は、大きな穴が開く前に
歯の危険を痛みで知らせてくれます。
その段階で歯医者に来てもらえれば、歯を治療して
治せることがほとんどです。

また早い目に発見できるので、治療も軽度な
治療で終わることがほとんどです。

痛みを感じた場合は大丈夫かなと思っても、
早い目の受診をお勧めします。

 

ぱど 大阪東版 2017年12月号
『ワクワク楽しい予防歯科ってなあに vol.149』より抜粋。

 

これからも、カムカムニュースを通じ、
子供たちの歯を守る情報発信を、していきます。

 

    

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次回のカムカムニュースは、来月半ばを予定しております。
お楽しみに!

過去のカムカムニュースは、コチラ

 

<カムカムクラブは、子どもたちの笑顔でいっぱい 寄田幸司>

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