Vol.166 2013 ワクワク楽しい経営日記パート11 ~ハイハイクラブ~
今回は、小さなお子様を持つ、お母様のコミュニティーについて、お話します。
その名は、託児サービス「ハイハイクラブ」です。
以下は、待合室に掲げたポスターです。
****************************************************
●託児サービス ハイハイクラブオープン●
私たちの医院は、小さなお子様(0~5才)をお持ちの
保護者の方が、多数お越しになります。
その中で以下のような、お言葉を頂きました。
● 子供を預けられないので、診療に行けなかった
● 周囲の人に迷惑がかかってしまい、気が引ける
● 子供のことが気になって、安心して診療を受けられない
そのため、ウエルカムサロン待合室に
保育士の免許を持った、専門スタッフが常駐。
お子様を、お預かりすることにしました。
ご希望の方は、受付までお声をおかけ下さいね。
保育時間
週4回 月 火 金 土
午前のみ
****************************************************
導入当初は、週4日、しかも専任の保育士さんを常在して、
本当に、それに見合った子供たちが集まるのか、
不安でいっぱいでした。
1日(午前中)2~3人だったら、どうしよう。
集まったとしても、ヨリタ歯科クリニックらしい対応が、
出来なかったら、どうしよう。
いつもの強気の私も、今回は、及び腰。
そのため、本来なら、もっと早くに立ち上げたかったのですが、
カムカムクラブや、スマイルクラブに比べ、最後になってしまいました。
しかし、それも杞憂に終わりました。
ウエルカムサロン待合室に、マットを敷き、
小さな子供様用の遊具や、おもちゃ、絵本を並べ、
ホームページや院内ポスターなどで、告知をすることで、
思いのほか、子供たちが集まったのです。
スマイルクラブの成功を通じ、子供たちや、その保護者の方々に、
支持されているという、基盤があったからでしょう。
今では、クチコミも広がり、連日ハイハイクラブは、
小さな子供たちの笑顔がいっぱい。
子供たちも、診療中のお母さんを、チェアーサイドで待ちながら遊ぶより、
「行ってきまーす。」と言って、元気にハイハイクラブに走っていきます。
診療する私たちにとっても、安心。
仕事にも、集中できます。
もちろん、お母様もさらにリラックスして、
診療を受けて頂けるようになりました。
アポイントがつまりにくい、平日午前の時間帯も、予約が入るようになります。
もちろん、クチコミで、他の家族の方々も、お越しになります。
今では、もっと早く導入しておけばと、後悔する程です。
「カムカムクラブ」、「スマイルクラブ」、「ハイハイクラブ」は、
うまくいかなかったからこそ、悩み、皆で話し合い、
そして、アイデアを出し合い、形にしたもの。
最初からうまくいけば、生まれなかったもの。
学び成長する機会を、開業当初に得ることは、
本当に大切であると思います。
そして、イベントなど、開催したことは、
小冊子にして待合室に置きました。
またパワーポイントを作り、待合室でスライドショーとして流しました。
これは、患者様対象のイベントだけではありません。
メンバー間だけのイベント開催も、同様にお伝えします。
そうすることで、私たちの考え方や文化、風土までも、
知ってもらうことが出来ます。
イベント開催することで、どんどん情報発信が出来るようになります。
これらの取り組みをする事で、空いている時間が、
有効に活用されるようになります。
たとえば、カムカムクラブの、紹介パンフレットを作る。
イベント案内ハガキを、作る。
また、イベント内容を決めるため、ミーティングも必要になります。
もちろん、前向きで建設的な意見が、出るようになります。
1日が、あっという間に過ぎるかもしれません。
患者さまを巻き込む大きなイベントや、
スタッフの誕生日や記念日を祝うイベントなど、
年数回開催することで、1カ月が一瞬に感じるかもしれません。
目標が明確で、達成感があれば、充実した時を過ごせます。
思うようにいかないと、くよくよ考えるより、
出来ることから、少しずつ始めていきましょう。
失うものは、何もないのだから。
ピンチはチャンスそして、可能性は無限大。
―――― 今回の学び ――――
ワクワク楽しい歯科医院は、学びと気づき、そして、成長の連続です。