訪問歯科診療における嚥下内視鏡検査の有用性について
こんにちは。
歯科医師の喜多です。
超高齢化社会を迎える我が国において高齢者の嚥下機能障害は、
療養や介護にも大きく影響してきます。
経管栄養(経口摂取が不可能あるいは不十分な患者に対し、
体外から消化管内に通したチューブを用いて流動食を投与する処置)
経静脈栄養(経静脈栄養静脈の血管に栄養を投与する方法)
経腸栄養(からだに必要な栄養を経腸に投与する方法)などによる
栄養補給を考える際には、患者様のQOLへの配慮、介護者や療養環境
などを、様々な要素を考慮する必要があります。
経口摂取が望ましいのは当然ではありますが、摂食困難者の場合は
誤嚥性肺炎のリスクが常に伴います。
そのため、経口摂取が可能かの判断、体位や食事形態の工夫などが
必要になります。
私は麻酔科医とし、全身麻酔下での口腔外科手術前後の咽頭評価のため
経鼻内視鏡を使用していた事から、嚥下内視鏡検査を行っておりました。
その経験を活かし、当院でも経鼻内視鏡を導入し、嚥下機能評価を行う事が
できれば幸いです。
また、学術的研鑽のため、一般社団法人日本摂食嚥下リハビリテーション学会に
入会致しました。
今後、学術発表や講演などを行い、同学会の認定医資格を取得し、
より安心で質の高い医療を提供させて頂きたく存じます。