あなたへ送るエール

価値ある仕事 価値ある私

2月19日、岡山大学歯学部同窓会で、私のセミナーが開催されます。
同窓生と、その医院で働くスタッフ、計300人が集まるということです。 このセミナーはスタッフ向けということもあり、私以外のメンバーにも、 是非話して欲しいとの要望がありました。

そこで浮かんだのが、衛生士の星加裕美でした。
彼女今まで、私のセミナーで講演したことはありません。それどころか、多くの人の前で、スピーチするのは友人の結婚式披露宴ぐらいではないでしょうか。
その彼女が快く(?)引き受けてくれました。

そして、年明けにセミナーの原稿を私に見せてくれました。
その演題が「価値ある仕事 価値ある私」です。

私は彼女に特別な思いがあります。
というのも、2度の再会を経験したからです。

1度目は約5年前の、就職希望の面接です。
その当時は、私が全て1人で面接しておりました

面接時の彼女は少し引っ込み思案で、自信なさそうに見えました。
正直、彼女は面接ではあまり好印象を与えるタイプではありません。
彼女の良さは初対面では発見しにくいのです。
人を見る目がない〈今もそうですが〉私は、彼女に不採用通知を送りました。

しかし、その1週間後、たまたま欠員が出たので、もう1度声を掛けてみたのです。彼女は快く、私たちの所へ来てくれました。これがもし、面接後1ヶ月くらい経過していたら、 お互い再会することはなかったでしょう。この苦い経験から、採用面接の方法を大きく変えました。

その後1年半のアシスタント経験の後、彼女は、歯科衛生士の道を歩む事になったのです。
その時の彼女の言葉。
衛生士になって違う歯科医院を見てみたい。違う環境で自分を試してみたい
私はその時には、彼女の素晴らしさを充分理解していました。
今後私たちが目指す理想の歯科医院作りには、必要不可欠なメンバーだと確信していました。

そして私が心から誓ったこと
「衛生士となった彼女にとって、他のどの医院より魅力的で、 なおかつ個々の能力が伸ばせる医院を作ろう」と

今度は私が、彼女に選んで頂く番でした。
彼女に選ばれる医院を作らないで、患者様に選んで頂ける医院が出来る訳がない」
そんな思いでいっぱいでした。

そして2年後、衛生士になって彼女は、私たちの元へ帰ってきてくれたのです。
色んな医院で実習、見学しましたが、私にとってはココが1番です

大きく医院を変えていくための第1歩を踏み出したあの頃の私に、 自信とさらなる向上心を与えてくれたのが、他ならぬ星加裕美、その人なのです。

彼女にとってもこの5年間は、人生のターニングポイントであったと思います。
彼女は4年制大学を出ているため、人よりかなり遠回りをして衛生士になりました。
家族の支えや、友人の理解がなければ、今の彼女はありません。

その彼女の、内に秘めた思いを私の愛する母校の同窓生や、そこで働くスタッフの皆様に 聞いて欲しいと思っています。きっと多くの気付き学びがあると思います。

彼女は私たちの医院を通じ、衛生士という価値ある仕事に巡りあうことが出来ました。
そしてその仕事を通じ、価値ある自分に成長したのでしょう。本当に嬉しく思います。
この運命の巡りあわせに感謝し、これからも彼女の成長を応援し続けたいと思っています。

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